今回は現在の自分と向き合うためにとても重要なものです。理由は最後にまとめます。
個人的に思い入れがあるケツメイシの「夏の思い出」を聴きながら、自分にとって重要なきっかけとなった沖縄旅行のことを思いのまま過去を振り返りながら書きました。
そして今回は同じ事業所のクルーで親しくさせていただいてるTETSUさんに写真の加工を手伝っていただきました。
上の写真は石垣島の川平湾です。石垣島に来たら絶対に見逃してはいけない絶景スポットで「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星と評価され、国内外から人気の高い観光地です。何といっても美しいエメラルドブルーの海面と緑豊かな島々が点在する海が特徴的です。白い一色の砂浜とエメラルドブルーの海の色のコントラストが絶景で、別世界に来た気持ちにさせられます。
足を踏み入れた時の感動は生涯忘れることはないでしょう。
竹富島は沖縄の原風景が色濃く残る貴重な島です。名物の水牛車に乗りながら島を観光しました。
変わることない伝統的な生活を目の当たりにしながら水牛に乗せられて移動する体験は本当の沖縄の醍醐味を味わうことができます。
観光客を乗せながら気ままにゆっくりと着実に前に進む水牛には、まるで「なんくるないさー」と語りかけられて励まされているようでした。
迷って生き急いでいた自分は、ありのままの自分のペースで正しく前に進めばいいのだと気づかされて安心させられました。水牛は人生の恩師だと思っています。
名残惜しい気持ちを引きずりつつ、帰りの飛行機から撮った上空からの離島の写真です。
広々とした空から眺めていると全てのことが小さく思えてきました。
本題はここからです。
この旅行はただ単にリゾートを満喫しただけの楽しい夏の思い出の旅行ではありませんでした。
この時の自分は今振り返って見ても本当にひどい状態でした。完全に追いつめられ、自分を追い込んでいました。
自分で周りから孤立して我を見失って勘違いした自己中心的な思考回路になっていました。そして肉体も精神も言葉では表現できないほどの苦しみの中にありました。
この状況をどうしていいか全くわからない無力感が自分に対しても周りに対しても嫌悪感をつのらせ、過去に原因を求めて心が荒れて自暴自棄になりマイナス思考の負のスパイラルに陥って心を深く閉ざしていました。
今思うと改めて身勝手で迷惑な人間だったと震える思いです。
人生が終わって後は死ぬだけだと勝手に一人で思い込んでいました。
死ぬ前にせっかくだから恥も外聞もなく開き直って思いきって行ってやろうと出かけたのがこの旅行でした。
そんな状態で行った真夏の沖縄は、まるでグリルで全体をじわじわ焼かれているような突き刺さるような生まれて初めて味わう暑さと爽やかさでした。
観光を楽しむ国内外の観光客で賑わい、多種多様の言語が行き交う異国情緒のある真夏の天国でした。そして自分はそれを味わいながらも心は地獄のままでした。
沖縄本島から離島まで観光しましたが、その中でもこの世の天国のような石垣島の川平湾には言葉では言い表せない深い感動と感慨を覚えたのがとても強く印象に残っています。
この旅行での大きな体験から「やっぱり生きよう」と考え方が変わりました。
さまざまな試練がありました。孤立して負のスパイラルに陥った状態から自力で抜け出すことは本当に簡単なことではなく、大変な労力が必要でした。
まるでブラックホールに引きずり込まれて、そこから必死に抜け出すようにもがいていました。
病気も原因とはいえ、人をここまでにしてしまうものかと愕然としました。本当に周りに迷惑をかけました。
孤立することの恐ろしさを嫌というほど味わせられました。自分も他人もどうしていいのかわからなくなるのです。
最後の砦になったのが今の事業所です。大げさに聞こえるかもしれませんが、やっとここで人間に戻れた気がしました。そして心の大切さを痛感しました。
だからお世話になっている関係者のみなさんには心から感謝しているんです。ここで本当に復活の希望がもてるようになりました。
事業所に通いながら毎日気をつけていることがあります。
迷惑をかけた自責の念や自己嫌悪を感じても、まずは自分を大切にして許し励ますこと。そして周りを大切にして心から感謝して迷惑をかけないこと。
そうすると自ずから今の瞬間を正しく生きようと心がけることができるようになります。
何事においても当たり前に思わず、有り難いことだと全てにおいて感謝と慈悲の気持ちを持てるようになり、今を充実させようと少しでも何かを学んで自分を向上させようと物事に積極的に取り組めるようになります。
どんな状況におかれても、まずは自分に自信を持たせなければなりません。許して励ますことがとても大切です。その上で常に反省して気づくことを習慣にしています。
それが無いといつまでたっても卑屈なままで何にもなりません。自分に対しても周りに対しても決して良いことにはなりません。
過去は過ぎ去ったし、未来はまだ来ていません。真心を持って大切に「今」を生きぬくだけです。
長い地獄の季節は過ぎ去り、生まれ変わった自分を見つめ直しながら真夏を充実させている今日この頃です。