オンライン講座「身体と心の調子をキープするコツ」

 先日、6月に開かれたオンライン講座「身体と心の調子をキープするコツ」のアーカイブ動画を視聴しました。
梅雨から夏にかけては苦手な季節なので、これは観ておかねば!という半ば義務感に駆られたのがきっかけです。

 講師の方は社会福祉士の資格を持つ大庭さんという女性でした。とても親しみやすい語り口で、時にはご自身や仕事仲間の経験を織り交ぜながらお話ししてくださるのでとても分かりやすかったです。

無になる

 本格的に調子を崩す前に実践するおすすめポイントがいくつかあったのですが、その中でも「無になる時間を作る」という箇所が自分としてはとてもタイムリーだったため印象に残りました。
「無になる」とはすなわち何も考えず頭の中を空っぽにして無心になるという意味で、何かの作業に没頭したり逆にひたすらぼーっとすることをお勧めされていました。

 私はカフェが好きなので一人で行ったりもするのですが、居心地の良いカフェではスマホなどをいじらずにただひたすらぼーっとしていることがあります。ただし、これは外出する気力が必要ですしお金もかかるのでたまにしかできません。しかし最近、作業に没頭することで無になれる趣味ができたのです。

新たな趣味

 私は着物を着るのが趣味の1つですが、購入先は骨董市やフリマの場合もあります。そのため手持ちには新品よりもアンティークが多く、古い物なので汚れがあったり生地が弱っていたりします。加えて自分が着用することでシミや汚れをつけてしまうこともあり、気に入っているのに着られなくなってしまう着物が出てきます。それでも思い入れがあるので簡単に捨てることもできず、端切れにして何かの小物にリメイクしようと手元に残してしまうのです。

 そんな着られないけれど捨てられない着物たちが少しずつ増えてきたので、この度ようやく重い腰を上げてリメイクに向けて動き出しました。と言っても今のところ着物を解いて布にしているだけなのですが、その作業がとても心地よいのです。

 着物は柄は違えど形はどれも同じなのでリッパー(ボタンや縫い目の糸切りをする裁縫道具)を使って黙々と解いていくと、いつしか無になっていることに気付きます。解いた生地をどうしよう、とかこんな事をして何になるのか、といった事は一切考えません。ひたすら手を動かしていると、例え一部分だったとしても解き終えたときに達成感が得られます。

 誰にでもおすすの方法とは言えませんが、少なくとも自分にとっては気持ちをリセットするのにとてもよい時間です。アーカイブ動画を観ていてこの「無になる時間を作る」という話題が出てきたとき、咄嗟に思い浮かんだのがこの作業でした。自分にとって有意義な時間だと感じていたことを肯定されてうれしかったです。

散歩の有用性

 もう一つ思い出したのは、とある場所で働いていた時に歩けるところまで歩いて帰っていたことです。本来はバス通勤でしたが職場から当時住んでいたところまでは歩くと大体1時間弱だったので、時には家までそのまま歩いて帰ることもありました。

 好きな音楽を聴きながら黙々と歩いていると、頭の中を占めていたその日あった嫌な事や心が消耗してしまうような出来事がいつの間にか薄れて、無になっていくのでした。
嫌な記憶を家まで持ち帰りたくない時によく実行していたのですが、これも無になる時間でしたし動画の中では散歩もおすすめされていたので、無意識に行動できていたのだなと思いました。

 この散歩も含めた歩くという行為は今でもたまにしています。何も考えずひたすら歩いているとすっきりすることが多いので、気持ちを切り替えるのに自分には合っているのだと思います。
これは手軽な方法なので多くの人におすすめしたいところですが、こちらも出掛ける気力が必要なのと疲れない程度にとどめる必要があるので注意が必要です。

視聴し終えて

 他にもいくつかアドバイスや視聴者からのコメントなど、生活に取り入れたいと思うような役立つ情報がありました。自分がいまだに心身のバランスを崩しやすいことを鑑みて、これは何度も見返したい動画だと感じました。

 アーカイブ動画には他にもいろいろあるようだったので、こちらも折をみて視聴したいと思います。

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ねむる

よく眠り時々おでかけします カフェとふわふわした動物が好きです

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