どうも、花の月です。
前回のメイキングではとてもアバウトなイラスト作成の手順を描かせて頂いておりました。
細かい手順は省き、花の月が作業している大体のイラストの流れが皆様に少しでも伝わったのではないでしょうか…?
見たいけど記事がどこにあるの?という方の為に記事を紹介させていただきますね。
すでに見たよ!という方は是非♡や☆、💡をぽちっと押していただけると今後の活力につながります!
↓前回の花の月が描いたメイキングはこちらになります↓
【https://no-value.jp/column/19040】
さて、今回はメイキングの中でも【塗り】に注目した解説をしていこうと思います。
相変わらずメイキング用にと画像を細かく保存をしていないので、大雑把な説明になってしまいますが…
まずは今回解説するイラストの紹介からですね。
どうぞお手柔らかにお願いします。
こちらは2周年記念とのことで少し前に描かせていただいた記念イラストになります。
少し前のことなので、作業時間時間は覚えていませんが、大体4時間弱で作成していた…と思います。
それでは早速メイキングの方を始めましょう!
1 線を清書したものを色分けします
ゲームはまだお預けです。
まずはラフ画から清書したもの…、所謂線画と呼ばれる清書用の絵に思うがままに下地の色を振り分けていきます。
上は背景と人物を色で切り分け、レイヤーの設定で背景にはみ出さないようにしたり、人物にはみ出さないようにした状態です。
こうすることで人物の色が背景に混ざったり、背景の色が人物に意図しない形で混ざる事故を阻止できますね。
※一般では「マスク」と呼ばれる機能で細かく色の細部調整をするそうですが、花の月は力技で解決したがる無知者なので、強引にレイヤーごとに塗ることで色分けしています。時間をもっと短縮したい方は「レイヤーマスク」で検索ゥ!
ここから本塗り用のレイヤーを作り、
そこに肌の色、服の色、髪、瞳、小物…等々の色を置いていきます。
この時、「乗算」で元の色を少し斜め右に下げた色で影つけをし、イラストに立体感を付けます。
※影の色について…花の月は肌、髪、瞳の色以外は統一していることが多いです。服や小物までこだわってしまうと大変なのもありますが、やけにリアルすぎる質感になってしまうこともあります。自分の塗り方によっては統一した影色か、目立たせたい所だけを主張させる影にするか…
実は影の色だけでも随分印象が変わります。どんな影のつけ方が自分の絵柄に似合うか、どんな影の色が相性がいいか、トライ&エラー精神で自分のイラストで遊んでみましょう!
影つけが終わったら「覆い焼き」「加算」「発光」…など、白を強く見せるレイヤーを重ね、光源を主張させましょう。
光源や影についてはここでは描ききれないので簡単に紹介します。
基本は影の反対に塗ることで影を引き立たせたり、人物や物の輪郭を主張させることができます。
少しややこしいですが、光の描写があることで時間、場所、光景、感触がはっきりします。
光も色を変えることで雰囲気ががらりと変わり、イラストの全体的な印象まで変えることもできますよ
…こちらもいずれ解説したいですね。
2 細かい装飾や画面全体の色のバランスを調整しよう
先ほどの工程を踏み、色に影と光を付けたものがこちらになります。
今の状態で自分の絵を遠くから眺め、色のメリハリを確認します。
色彩の勉強に近くなってしまいますが、色には合わせることでより強調される色、逆に合わせることでなじむ色があります。
青と黄色を並べたものと、青と紫色を並べたものを遠くから見るとわかりやすいかもしれませんね。
遠くから見ると青と黄色を並べたものの方が強く見えるのではないでしょうか?
これは色の相性や視覚的な補助もあって色の情報を強く認識したり、弱く認識したりしています。
主張の強い組み合わせを取り込むことで、イラストにメリハリが出て彩りがより与えられます。
かといって主張が強ければ強いほどいいというわけでもなく、強すぎると鮮やかを通り越して目に痛い色になり、せっかくの素敵なイラストが色の強さに押し負けてしまいます。
「主張したい部位に反対色、ぼかしたい場所は同系色」
こちらも色の勉学的には色々細かいところはありますが、大雑把にここだけでも把握していれば色に悩むことはだいぶ少なくなると思います。
反対の色や同じような色がわからない場合、カラーパレット上で自分の使用する色を基準にしてみるとやりやすいかもですね。
地球を一周させるくらい大移動したものが主張の強い反対色。
短期間の旅行感覚でちょっと移動したものが目に優しく、なじみやすい同じような色合いです。
今回は移動に関しては左右は関係なく、単純に距離で比べてみましょう!
3 装飾等描き足し
色の相性を参考に、画面全体が青系でまとまっていたので、目立たせたいところ…今回は人物を中心に反対の色である黄色を入れてみました。
小物や装飾などを描きながらこまめにイラストを遠くから見て、色がうるさくならないように調整していきます。
この時点でお腹や脇などが予定していた素材の質感と離れていたことに気付いて無言で修正作業していました。ずっこいぞ…
4 大体完成 微調整
小物や装飾も立体感を出し、全体的に色をなじませ、気に食わなかった場所を修正して完成です。
大雑把も大雑把ですが、一連の作業はここで以上となります。
お疲れさまでした。長いこと頭を使いながら記事を見たことで眼精疲労がたまってるでしょう。
アイマスクして寝ましょう。さあ遠慮せず。
花の月自身直感で描いてるので、どうやって描いてるかわからないところもありますが、お話しできるところは後学の為にもどんどん書いていきたいですね。
書いてないとこは大体自分でもやり方がわからない所だったりします。精進していきます。
それでは最後のご挨拶のイラストと共に本記事は以上となります。
皆様、良い日々をお過ごしください。