イケてるモリの美女(自称)と眠れぬ母の事情
クリームアートの沼
―内側から錆びるのは、人間だけではないようで―
見てくださって、ありがとうございます。もちだ ちよ子です。
不器用を煮詰めたような私(ちよ子)が、クリエイティブすぎる7歳の娘(くるみ)とハンドメイドしました。
不出来さも幼さも、成長の過程としてお楽しみくださればうれしいです。
娘は今日も元気に情報を収集し、色々教えてくれます。私は毎日タジタジ。
くるみ 「晩ご飯のお魚のムニエル、油はバターからオリーブオイルに変更ね。」
ちよ子 「どうした?バター命だったのに。」
くるみ 「美しさは内側から。わたしも錆びない体を目指すんだ。」
ちよ子 「気合入ってるね。」
くるみ 「イマドキ女子は、これくらいデフォルト。」
https://note.com/healthyhome/n/n1f7eb82893a0
ムニエルは良い具合に焼けていきます。付け合わせに野菜もソテーします。
苦手な野菜も「かわいい」と「キレイ」のためなら食べるんですって。
リアルな百回の小言より、自分で調べた情報だのインフルエンサーの一言だのが効くようで。
くるみ 「内側と言えば、クリーム盛ったヘアクリップの内側も錆びてたよ。」
ちよ子 「本当だ。全部変色してる。紅茶色だ。」
くるみ 「金具と接してるところがひどいでしょ。」
ちよ子 「 ゼリー状クリーム使用のが特に目立つね。」
くるみ 「デコパーツも、メッキ無しの金具は錆びてる。」
ちよ子 「それなりに高かったのに。」
やっすい金箔を混ぜこんだクリームも数時間で錆びました。
金が緑に変色しています。これはこれで綺麗だけど、錆はいただけません。これなら、金色のクリームを薄く伸ばして乾かして「ニセ金箔」作った方がマシかもしれません。但し、ニセ金箔の使い方は、センスゼロの私にはいささか難しく、作った物が野暮ったい。
さて、金具付きヘアクリップの錆び問題。先輩方がどうしているかSNSで調べたところ、金具のところにレジンのトップコートを塗ったり、テープなどで保護したり、デコレーション部分をクリアファイルの上に作って乾燥させ、ファイルからはがしてヘアクリップに接着するとかされているようです。
うちは初心者で、一つの方法だけでは失敗しそう。なので、レジンコーティングと、デコレーション部分を先に作っておく作戦の併用でいってみようかと。
とは言え、デコ部分全部を作っておくとなると、クリームの縮みやダレて横に広がる部分をしっかり計算できねばならず、それはそれで大変そう。(気温やクリームの個体差で、読めない部分が多いのです)
となれば、まずは金具にかぶせる部分(我が家では「ぺりりんちょ」と呼んでいます)を作っておいて、
乾燥したそれをヘアクリップに接着、最後に色々ごまかしながら仕上げのクリームをかぶせて、様子を見ながらパーツなどでデコレーションをする方が現実的でしょうか。
やってみます。(あくまで「もちだ家ではこうしたよ」ってことなのでご参考程度でお願いします)
クリアファイルの上にクリームを絞って二週間。全体が乾燥して端のほうが浮き、はがれやすくなります。それまでは、「ちょすな(触るな)」が我が家の合言葉。その間に、ヘアクリップの金属部分にレジントップコートを塗って硬化×2回。もっとやってもいいかもしれません。
完全に乾燥したぺりりんちょを手ではがして、好みのクリップに瞬間接着剤でくっつけます。大きすぎたらハサミで切って調節すればいいし、小さかったらごまかせばよし。ぺりりんちょはしなやかなので、まあまあしっかり着くようです。(大き目のパーツを乗せる場合は、写真より薄めに作る方が、パーツがガシっと刺さって安定するかもです)
この上から乗せるクリームは、同じ色でもよし、あえて違う色を重ねて楽しむも良し。私と娘は、不透明なクリームと同系色のゼリー状クリームを乗せるのがお気に入りです。
あとは、水色透明ゼリー状クリームに、紫やピンクの透明を合わせて、夕焼け空の始まりを表現するのもまた一興。いや、偶然余ったクリームを組み合わせたらたまたま「夕焼け空」っぽいものが出来てしまって。それ以来なんとなくハマってますってだけなのですが、言われてみれば、空や海など自然界の大きいものは、季節や時間帯で色々な表情を持っていますしね。いかようにもできる、懐の深いテーマなのかもしれません。ありがたや。
しかし、このぺりりんちょ、金具のカバーだけでなく、上に乗せる素材としても使えそう。
あ、ちなみに。ぺりりんちょを作っておくのは、「クリアファイルの上」がよろしいかと。
そのへんにクリアファイルがなかった時、横着して透明下敷きの上に作ってみたら、何週間置いてもはがれませんでした。カッターでギコギコ上の大部分を切って、アルコールで拭いて、と。なんだりかんだりしても、頑固に取れません。こうなると、ぺりりんちょも台無しな上、下敷きも修復不可能…とまでは言いませんが新しく買った方が早い。もったいないったらありゃしません。
全体的にメッキコーティングされているヘアクリップも買ってみました。
何も処理せず、無造作にクリームを乗せて1ヵ月置いてみます。
不透明なクリーム、透明ゼリー状クリーム共に、外から見ると、錆はないようです。
ひっぺがしてみたところ、やはり両者とも錆なし。クリームも内側までしっかり乾いていました。
メッキの一部まではがしてしまいましたが、逆に、けっこうしっかりメッキしてくれていたことが確認できたかもしれません。このヘアクリップ、デキる。
ただ、透明感が欲しい場合や、小さめのクリップが欲しい場合など、メッキでないタイプじゃないと困る時もあるし、両方ほどよく準備しておいて、賢く使い分けたいと思いました。
この他にも、世の中には次々色々なデコれそうなものが出ていますので、楽しんで試していこうと思います。
※つるっとした素材にデコると、はがれやすい場合もあります。デコる前に接着剤垂らすとか、表面をやすりで少し削って細かい凹凸つけるなどの工夫で、多少強度を上げることもできるようです。でも、うちは「はがれたらはがれたで、もう一回デコれてラッキー」と思うタイプの娘なので、あえて補強はせずに直塗りです。
※錆の出たデコクリームは、けっこう気合入れてはがせば、ヘアクリップからもはがれました(はがす過程でヘアクリップが壊れることもありましたが)。私の感想にはなりますが、錆びたクリップ、デコパーツは、修復するより捨てて新しく買った方がタイパ、コスパが良いんじゃないかなと思いました。たまに錆をクリームが吸ってくれて、無事な金具もあるんですが、拭いても錆臭い上に、ひっぺがす力でだいぶ変形してしまうので…。金属使用でないデコパーツは、クリームからはがしてアルコールで拭くと、問題なく再利用できそうです。