座敷童と山の聖地 序章「秋の山道」

 秋ごろに入る季節、座敷童のあおい君は山道をずんずんと進んでいた。

「まや、脚が止まってるよ。」

 この子は疲れ知らずなの!?

 私は疲れて息が上がっていた。

 近くのベンチを見て即座に反応したかのように、私はベンチに指をさした。

「あおい君!あそこで休憩しよ・・・?」

「・・・ここはやめといた方がいいね。張り紙をよく見て。」

 あおい君が指した方向が「クマ注意!」という、いかにもここに襲ってきますよという忠告が貼ってあるポスターで、危険を察知していた。

 私は疲れて頭が回らなくなったせいか、年相応の子どもながらに喚いた。

「まだ休憩するのは先だって言うの!?さすがに疲れた!」

「こういう危険を知らせる張り紙は、実際に何度もあるという事例が起きるんだよ。ここまで来たんだから我慢して。」

「だって、山寺がこんなにきついとは思わなかったもん!」

 そう、私たちが来ていたのは、数段上るだけで煩悩が消え去る山形で有名な神社「山寺」という場所に来ていた。

 因みに一緒にいるのは私とあおい君の二人だけだった。

 というのもこれには友達のつむぎ君もかおりちゃんも、一緒に登る予定のはずだった。

 まあ、事の始まりはこういう事なんだよねえ・・・。

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イッチー

 アニメやマンガに、ゲームに小説を読むのが好きです。色々なイラストを描くのと少しビターな小説を描くのが得意です。イラストは小さい頃から描いてて凄く好きです。小説は登場人物が思い通りにならない話を書いたりするのが好きです。

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