学校終わりの三日前、私たちはあおい君の家で今度の休日に何するか相談していたが、あおい君が今度の休日に一人で山寺へ行く予定だと話していた。
「えー?そしたらさ、皆で行こうよ!」
私の言葉にあおい君は呆れていた。
「あのね、まや?皆で遊びに行くわけじゃないんだよ・・・。ましてや山寺は結構山道が多い場所で、大人でも疲れて息が上がる場所なの。それに僕としては一人で行動した方が都合がいいの。」
他の二人も少し怪訝そうな顔をしていた。
つむぎ君はスマホで山寺の情報を調べて、かおりちゃんもあくびをしながら話を聴いていた。
「確かに気軽に行けるってもんじゃないね。結構山道が多いみたいだよ。」
「まああおりん、前にも言ったけど一人で抱え込むなって言ったじゃん。だからさ、ウチらに頼るぐらいはやってもいいんじゃない?」

かおりちゃんの言葉に私は頷いたが、それでもあおい君は首を縦に振らなかった。
ただ、皆があおい君を支えたいという想いが強かったせいか、さすがのあおい君もため息つきながら折れた。
「わかったよ・・・。そこまで言うならついて行ってもらおうかな。ただし、山道が厳しい場所だから各自入念に準備すること。」
あおい君の言葉に皆が納得をして、そして現在に至る・・・のだが、朝からトラブルが続いていた。
つむぎ君はインフルエンザで欠席をして、かおりちゃんもピアノのコンクールで事前に私に連絡して来れなくなり、家の前で皆の分の費用を渡された。
因みに自分を含め、欠席した人達の分は自由に使ってもいいとかおりちゃんから予め許可を取れた。
それからあおい君と合流して入場料を払ったが、入場門の受付はあおい君を見えなかったせいか「イマジナリーフレンドの分はよこさなくていいから一人分だけ払ってね。」と節約して運がいいのか悪いのか、複雑な気持ちになった。
イマジナリーフレンドじゃないっつーの!
そして、今の私は疲れながら山道を登って一つ目の社殿についた。
