山寺の一つ目の社殿についたとき、あおい君は「ここで休憩しよう」と促した。
持ってきた水筒のお茶を少し飲んだ。
「ここはまだ一つ目だから一気に飲み干さないでね。」
「一つ目って・・・、まだ続くの!?」
「前もって言ったはずだよ。遊びに行くわけじゃないって。まずここで参拝してから次の社殿に登るよ。」
私は思わず、泡が吹きこぼれそうだったけど、覚悟を決めて飲み込んだ。
「もういいわ・・・。ここまで来たら開き直るまでよ!覚悟決めてやらぁ!」
あおい君も私の覚悟を決めた様子に少し微笑んだ。
「やっといい顔になったね。なるべく半日で済ませたいからそろそろ参拝しよっか。」
そうしてお金を賽銭箱に入れて祈った。
二つ目、三つ目といった感じで山寺で参拝する場所を廻ったからか、少し慣れてきた。

三つ目の所でも休憩して配分を気にしながらお茶を飲んだ。
休憩ついでにあおい君とお話をしようと思った。
「そういえばあおい君はなんで山寺に登ろうと思ったの?」
あおい君は買ってきたペットボトルの水を含みながら
「ああ、これには深い事情があるわけじゃないけど・・・。」
と少し苦笑いをして語った。
