同じ花火を見ていた2

  何も分からずに きらら に付いてきた夏花は傷だらけの祐樹の姿に驚いた。

「どうしたの?」

「ちょっと、喧嘩に巻き込まれて・・・。」

「病院には行ったの?」

「いいや、それはできません。」

「どうして?」

「警察に報告されると困るからです。」

「もしかして同じ学校の生徒さん?」

「はい。」

「ああ、そういうことね。」

「大丈夫なの?」

「大丈夫です。イテテ。」

「大丈夫じゃ無いじゃない。ちょっと、じっとして。」

「なんか、懐かしいなあ、先生に怒られるの(笑)。」

「笑ってる場合じゃないでしょ。」

「すいません<(_ _)>」

「もう・・・。」

夏花はそう言いながら、祐樹に自分が恋をしていることに気がつきました。

祐樹もまた、同じでした。

そして、これから起こる試練を思うのでした。

「元教え子と先生か・・・荒れるなぁ。」

たいしたことのない試練なのかもしれませんでしたが、二人にとっては重大なことでした。

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なないろびと

水彩画中心に絵を描いています。 先ずはやってみることが、私流です。 日々感謝の毎日です。 少しでも、みなさんに幸せを届けられますように・・・。

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