Cross Over Is Like #08
2022年9月 好きなクロスオーバー作品をご紹介 愛及屋烏
Infini-T Force
Continuation from last page. 08-2 https://no-value.jp/novel/29042/
宇宙の騎士テッカマン
『宇宙の騎士テッカマン』は、タツノコプロ制作のSFアニメ。
1975年7月2日から12月24日にかけて、NETテレビ(現・テレビ朝日)にて放送。全26回。
『科学忍者隊ガッチャマン』『新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』に続く、タツノコSFアクションヒーロー第4弾。
主人公の南城二が変身するヒーロー「テッカマン」は、中世の鉄仮面をモチーフとしている。監督は前半を笹川ひろし、後半を鳥海永行が務めた。制作当時の大ヒット映画『日本沈没』や『ノストラダムスの大予言』などに代表される終末ブームと、公害などの社会問題といった様々なテーマがストーリーに絡む、シリアスな作品である。
映像面では、舞台である宇宙の無重力を表現するために慣性を活かした殺陣[4]、エアーブラシを使用した特殊効果、『タイムボカン』と同じくスキャニメイトによる画像変形技術をオープニングに採用し、かけ声にエコーをかけるなど音声面でも工夫を凝らした意欲的な作りとなっている。
当初は前年に終了した「科学忍者隊ガッチャマン」の続編となる「宇宙ガッチャマン」として企画されたが、キー局がフジテレビからNETに変わったため断念され別作品としての製作となった。
しかし、前年の他社のテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』が打ち切りになったように、宇宙モノを当てるのは難しいという当時のアニメ業界のジンクスを破ることはかなわず、本作も半年で打ち切りとなった。
最終話は、敵の集団ワルダスターの巨大宇宙要塞に雄叫びを上げて決戦に挑むテッカマンの姿で終了し、結末は描かれていない。
Infini-T Forceでのテッカマン
人類滅亡の回避に必要なリープ航行の実験中、偶然から並行世界へ入り込む方法を発見し、元の世界からコールドスリープで難を逃れた仲間たちをはじめ人類存続の可能性を別の世界に求め、旅をしている。
「ケース」の詳細を把握している他、キャシャーンを新造人間と判断するなど、事情に通じてヒーロー達の頭脳となっており、武士には「教授」と渾名をつけられる。食育に気を付けており、食事の際には、血糖値の上昇を理由として食べる順番にすら気を配っている。ブルーアース号は渋谷駅のモニュメントに偽装させ、隠している。
必殺技の「ボルテッカ」を額から放つのは原典と同じだが、渦巻きマークが飛ぶのではなく、強大な破壊光線となっており、テッカマンブレードのボルテッカに近い。
テッカマンという作品の系譜
DETONATORオーガン
「宇宙の騎士テッカマン」をオマージュし、1991年にOVAで「DETONATORオーガン」という作品が生み出されている。
全3話で構成されるが、1話につき約50分なので、アニメの尺的には6話分に相当される。
原作・脚本は『ガルフォース』シリーズ、小説版のガッチャマンを手がけた柿沼秀樹、アニメ制作はAIC。監督に『戦え!!イクサー1』『破邪大星ダンガイオー』などでメカニック作画監督を務めた、大張正己を迎え、音楽には師匠こと平沢進を起用する等かなり豪華なものとなっており、柿沼・大張両名の見所がリンクした演出とテーマがふんだんに使われている。
あらすじ
西暦2292年。地球には高度な技術が発達し、コンピューターが生活の大部分を担うようになっていた。そんな地球に、二億六千万光年彼方の宇宙からの侵略者「イバリューダー」が迫る。
彼らの襲撃に巻き込まれた少年、真道トモル。彼は「オーガン」と名乗る者と出会い、イバリューダーとの激しい戦いに身を投じていく。
宇宙の騎士テッカマンブレード
『宇宙の騎士テッカマンブレード』は、1992年2月18日から1993年2月2日までテレビ東京系で全50話が放送された、タツノコプロ制作のSFアニメである。
タツノコプロ創立30周年記念作品。
地球外生命体に寄生され、精神を変質させた肉親や友人・恩師と地球を守る為に戦わなければならない主人公を描き、主人公に襲い掛かる情け容赦のない悲劇とそれでも足掻き続ける展開は、当時の視聴者の涙腺をことごとく破壊していった。
骨太なストーリーと豪華声優の熱演※で、現在も語り草になるほど評価が高いが、『美少女戦士セーラームーン』という強力すぎる裏番組があったため、当時はさほど注目された作品ではなかった。
1975年にタツノコプロで製作された『宇宙の騎士テッカマン』を原作としているが、同作からは一部の固有名詞を使用している程度であり設定やドラマ上の関連はない。
「DETONATORオーガン」を受けての「テッカマン」のリメイクとされている。
1994年に続編として、更にOVA『宇宙の騎士テッカマンブレードII』が制作されている。
また、スパロボ参戦で知った若年層も少なくない本作であるが、本作はロボットものではなくあくまで変身ヒーローものである。
スパロボでは初めての出来事であり、本作の『スーパーロボット大戦J』への参戦は間違いなくシリーズの転機とも言える。
連続参戦となった、次作の「スーパーロボット大戦W」については後述して掘り下げる。
寺田Pも「参戦作品の枠を広げるために採用した」と語っており、以降は生身ユニットに近い作品も増え、ロボットアニメではない作品が度々参戦している。
ヤマト、ナディア、ケロロ軍曹、最近は割と何でもありである。
※声優の子安武人はかつて、美形悪役の役ばかりで、演技の幅が狭いと言われ、悩んでいたスランプを今作でブレード・タカヤの実弟シンヤ・テッカマンエビルを演じて脱している。
一方で主人公のDボウイ・テッカマンブレード役の森川智之はテッカマン共通の必殺技「ボルテッカ」の収録の際、シャウトのし過ぎでマイクを破壊する逸話を残している。
あらすじ・2
連合地球暦192年、謎の知的生命体「ラダム」が突如として地球に襲来した。
人類の宇宙進出の希望であった軌道エレベーター基地「オービタルリング」を瞬く間に制圧、地球侵略を開始した。
ラダムに対抗し得る兵器は、オービタルリングのレーザー砲だけであり、そこをラダムに占拠されてしまった人類はラダムの侵略をただ黙って見ていることしかできなかった……。
しかし、そんな人類の前に記憶喪失の青年「Dボウイ」が現れる。
彼は白き戦士「テッカマンブレード」に変身してラダム獣を粉砕する。
Dボウイの永くて孤独な戦いが始まった……。
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