泡沫の恋

私の友人達、皆恋人がいるから恋バナ楽しそうなんだけど私はシングルだから話の共感ポイント分かりにくいのよね~~私も楽しい恋愛してみたいなぁ・・・と考えていると「ねぇあなたに紹介したい人いるんだけど どう?」と話を振られたから即座に「OK。どんな人?」と返事をしたことが彼との出会いのきっかけだった。

その後、その彼とは 話も合うし・そばにいても緊張しないとか色々理由があり交際をスタートさせた。その後も順調に進み今日で交際年数〇年と〇ヵ月になった。ある日彼から遂にプロポーズされた。私は「こちらこそ、よろしくお願いします。」と言うのが精一杯だった。嬉しかった、この日は間違いなく人生の中で1番嬉しい日だった。

この日から私たちは結婚式の準備を始めた。それは、もちろん私の、体調・体重・肌質なども含まれる。一生に一度のウエディングドレスだから最高に綺麗な私になって彼の隣に立ちたいとの思いからだった。まぁ彼はこんなこと分かってるからメールで「無理はするなよ。式で倒れたら意味ないからな。」って言ってくれたんだろうけど・・・ちょっと無理しないと・・・式に間に合わないんだよね・・・ 式までの期間を計算して私は少し頭を抱えた。フィットネスクラブに行って、エステに行って食材にもこだわっていたら家計も頭を抱えることになったけど式までだからとなんとかやりくりした。そして私は自分でも驚くほどに綺麗になった。

町へ行けば注目されて彼は気が気ではないみたいだけど私は満足し嬉しかった。 これなら自信を持っていられる。彼の友人に何か言われる心配もない。実は彼の友人に「なんだ、たいしたことないじゃんフツーにその辺にいる平凡なタイプの女だし、期待して損した。」とか言われてショックだったのよね・・・自分では分かってることを異性にはっきり指摘されて・・・彼に恥ずかしい思いをさせたかなとか落ち込んだ。彼は「俺にとっては、平凡じゃないし・フツーにその辺にいない!!ここまで俺を理解してくれてサポートしてくれる人なんかいない!!〇〇もそういう特別な人早く見つけろよ。」って言ってくれたけど・・・             

そしていよいよ明日が本番!!  早く寝ないと、むくみとクマができる・・・と思いながらベッドへ入る 緊張するかと思ったけど我ながら図太い神経のおかげですぐに寝れそうだ、よかった。

朝になって異変を感じた  ここは・・・?私の部屋?そうだけど?何かが・・・ この部屋は自分の家の自分の部屋だけど彼と同棲を始めていてここには住んでいないはず・・・ 嫌な予感がしてカレンダーを見るとあの友人達と会う3日前だった・・・えっ・・・今までの全部夢!?夢!?ついでに鏡を見るといつもの自分だった・・・私は膝から崩れ落ちた。彼が言ってくれた言葉も・出来事も・・ ・ 夢  夢なんだ・・・ 彼の笑顔も・・・

     

      ケータイを見ても当然 彼の名前は無かった・・・。

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氷華

自分の感じていることなどを詩にして投稿していきたいと思います。趣味のゲームなど色々なジャンルにも投稿できたらと思うのでよろしくお願いします♪

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