学院怪談忌 呪われた箱 EX2 棺 Coffin 

朝になっても不安が収まらない、あんな出来事を経験したから。

蘭、お前まだ引きずっているのか? いい加減立ち直れよ

無理もない。蘭はすでに大切な人間を失い続けてきた。気持ちは痛いほどわかる

「二人とも……ごめんね」

最初は怖かったけど話してみたら意外とそうでもない。

九龍は生意気なキョンシーだけど、まるで同い年の男の子と話をしている感覚。

ランスロットは優しいヴァンパイアだけど、まるで先生と相談しているような感覚。

いつも血に餓えていて危なっかしい二人だけど、あたしを守ると約束した。

そう考えたら気持ちが少し楽になった。

あたしは、勇気を出して想いを伝える。

「思ったんだけどね……あたしは、二人と出会ったことは呪いとは思わないよ」

謝謝、蘭。俺も同じ気持ちだ

君がきてくれて本当に嬉しかった。これからも蘭を守護しよう

「……ありがとう」

けれど、あの時の記憶を全く覚えていない。

あたしは気になって恐る恐る聞く。

「あのさ……どうやって脱出できたの?」

『ん? 聞こえないな。君を家に送るまで色々と楽しめたぞ

ありがたく思え、お前を助けるのに苦労したからな』

「なっ……⁉」

からかっている、でも一つだけ考えられるとするならば。

「……もしかして、ずっと眠っていたの?」

他に何があるんだよ?

すると、九龍があたしの頬にキスする。

「え……⁉」

俺は本気だ』

背後から、ランスロットがあたしをぎゅっと抱きしめる。

『もう二度と蘭を離さない。さあ、おいで

イヤな予感がしてきた、地雷を踏んだのかもしれない。

「あの……お手柔らかにお願いします……」

勿論だ。愛してる、永遠に

あたしの首筋に、ランスロットは鋭い犬歯を突き立てる

力を入れたのか赤い血が流れだし彼の舌に絡みつく

流れ出た血を見た九龍は、口を近づけ血を舐める

二人は、あたしの頭を優しく撫でた

最低で最悪な愛があたしを襲う

最高。本当にお前って、お人よしだよな。面倒みてやるぜ

ああ、蘭は心優しい霊感少女だ

逃げられない……これが心霊スポットに行った末路。

信じられないでしょ、こんな出来事

だって、九龍とランスロットは新たな兄と父になって……あたしを可愛がっていたのだから

真っ暗な場所で、あたしは青い本を閉じた。

フッと息をかけて蝋燭を消す。

ねえ……あなたはどんな体験をしたの?

これがあたしが体験した話。

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幽刻ネオン

はじめまして、趣味は読書(ミステリー、ホラー、怪奇小説)とゲーム(リズム、ノベル)です。最近までネットで小説をかいていました。自閉症、トランスジェンダー持ちではありますが、無理なく仕事ができるように訓練しています。スピリチュアル(占いなど)が好き。 アニメ(ラブライブ)やゲーム実況(にじさんじ)にはまってます。 紡ぎ手として様々なことに挑戦していきたいです。

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