「小説」の記事一覧
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終わった世界を君と行く 10
誰かが言い争う声が聞こえる、体が金縛りにでもあったかのように動かない。指先一つ動かせない、瞼すら開けない今の私には、...
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終わった世界を君と行く 9
ギラギラと照り付ける日差しで目を覚ました、すぐそばに寝ていたはずのイブの姿が見当たらない。まさか、もう? 不安に思い...
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不思議図書館・追「0:魔術師と女の子」
ーもう、何年前だっただろう。 年数は忘れても、あの日の情景はハッキリと思い出せる。 「また上空なのーーっ!...
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半夏生(はんげしょう)3
「東京本社より、本日付けで転勤してきた京本です。出張で来た際はお世話になりました。今度は仙台に骨を埋めるつもり...
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終わった世界を君と行く 8
あれから大分経ったある日の事、唐突にイブが海を見たいと言ってきた。静まり返ったビル群から離れ、時折狩りをしながらゆっ...
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半夏生(はんげしょう)2
「京本君、板垣さんはダメだぞ。」 「なぜですか?」 「婚約までいった奴が、出張に行ったかと思ったら...
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終わった世界を君と行く 7
おはよう! イブのとびっきり元気な声で目覚めた。彼女の手を見れば弓矢が握られており、それが今日の予定を決めたようなも...
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solitario: chapter1.The Fall of the Princess 「2.Troublesome Requests①」
ドイツを出発してから丸一日と数十分。Mはイタリアの「マルティナ・フランカ」という町の外れにある目的地にたどり着いた。聖...
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Smile2
楓と洋介の付き合いは友だちでもあり、それ以上でもあり、二人はあえて曖昧な関係を続けていました。 そ...
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終わった世界を君と行く 6
二人寄り添って昨日の残りを食べていると、イブが赤くなった両手を擦っている。長時間弓矢を使っていたせいだろう、小さなマ...
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Smile1
仙台の秋と言えば「jazzフェス」です。 街中をjazzの音楽が包み込みます。 そんな秋の恋のお...
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終わった世界を君と行く 5
木々のざわめきや鳥の鳴き声で目が覚める、何か夢を見ていたような気もするが、もう夜の気配とともにそれも消え去っていた。...