読んでいてびっくりした文献の記述
皆様は、この表題を読んでどう思われたでしょうか。
筆者も、このような事が書いてある文献を最初に読んだ時には、大変に驚きました。
ホワイトシチューの画像
少なくとも、フランス革命が起きた時代から、シャーロック・ホームズが生きていたとされる年代までは、料理は白い方が上等、という概念が欧州ではあった模様です。
この概念は、中世の頃からの伝統にもかかっていて、当時の貴顕の方々は、アーモンドミルクを使った料理を多く食していた、というのがあるようです。アーモンドは当時の欧州では舶来品で、貴族しかアーモンドミルクを使った料理は食べられなかったからです。逆に牛乳は、冷蔵技術が発達していなかったので、田舎で乳牛を飼っている人たちだけの食べ物、飲み物に使われていたようです。
そういえば、昔からある程度高級とされているブランマンジェやヌガーも白色をしております。
私たちが知っている赤茶色のビーフシチューや、カレーなどは当時の人には「下賤」な食べ物に見えていたのでしょうか。
今は「カラフル」な欧州の食卓
今はそんな決まりはなく、赤いエビのビスクも、黄色のサフランで色付けされたライスも、高級料理店の食卓にのぼります。
カラフルでおいしい料理を、おかしな思い込みや偏見のない状態で食することができる現代は、昔よりはよい時代なのかな、と筆者は思います。
これから先も、食の多様性が広がっていくといいのですが、
お互いの食生活の主義主張でトラブルになったり、けなしあったりする世の中にはなってほしくないと思います。
参考サイト