「白い料理」が上等な食べ物?

読んでいてびっくりした文献の記述

皆様は、この表題を読んでどう思われたでしょうか。

筆者も、このような事が書いてある文献を最初に読んだ時には、大変に驚きました。

ホワイトシチューの画像

ホワイトシチューの画像

少なくとも、フランス革命が起きた時代から、シャーロック・ホームズが生きていたとされる年代までは、料理は白い方が上等、という概念が欧州ではあった模様です。

この概念は、中世の頃からの伝統にもかかっていて、当時の貴顕の方々は、アーモンドミルクを使った料理を多く食していた、というのがあるようです。アーモンドは当時の欧州では舶来品で、貴族しかアーモンドミルクを使った料理は食べられなかったからです。逆に牛乳は、冷蔵技術が発達していなかったので、田舎で乳牛を飼っている人たちだけの食べ物、飲み物に使われていたようです。

そういえば、昔からある程度高級とされているブランマンジェやヌガーも白色をしております。

私たちが知っている赤茶色のビーフシチューや、カレーなどは当時の人には「下賤」な食べ物に見えていたのでしょうか。

今は「カラフル」な欧州の食卓

今はそんな決まりはなく、赤いエビのビスクも、黄色のサフランで色付けされたライスも、高級料理店の食卓にのぼります。

カラフルでおいしい料理を、おかしな思い込みや偏見のない状態で食することができる現代は、昔よりはよい時代なのかな、と筆者は思います。

これから先も、食の多様性が広がっていくといいのですが、

お互いの食生活の主義主張でトラブルになったり、けなしあったりする世の中にはなってほしくないと思います。

参考サイト

https://www.bimikyushin.com/chapter_4/04_ref/bisque.html

  • 0
  • 0
  • 0

モーニング

朝が弱く、空気が読めないキャラクターです。食べ物についてのコラムを中心に書かせて頂きたいと思います。 好きな事は、読書と料理、菓子作りです。

作者のページを見る

寄付について

「novalue」は、‟一人ひとりが自分らしく働ける社会”の実現を目指す、
就労継続支援B型事業所manabyCREATORSが運営するWebメディアです。

当メディアの運営は、活動に賛同してくださる寄付者様の協賛によって成り立っており、
広告記事の掲載先をお探しの企業様や寄付者様を随時、募集しております。

寄付についてのご案内