講談調立身出世譚なフランス料理の立役者

この人がいなければ今のフレンチはないお人

皆様は、「アントナン・カレーム」というお方をご存じでしょうか。

今のフランス料理を体系的に整え、いろいろな厨房での発明をし、新しい料理を数々発明されたお方になります。

フランス料理の画像

フランス料理の画像

フランス料理のマザーソース、シェフの帽子、厨房の鍋などが発明品として挙げられますが、

衝撃的なシェフ人生の始まり

その貴顕につかえていたシェフの始まりは、「捨て子」だったのです。

2桁の子供を抱えたカレームの父親は、母親が亡くなったあと、子供を育てきれなくなり、年齢一桁だったカレームをパリの街中に捨て子したのでした。カレームはそこから、皿洗いとして厨房での経歴をスタートさせ、有名なパティシエの弟子になり、政治と外交の手腕で有名なタレーランのシェフとして頭角を表して、やがてあちこちの宮廷のお抱えシェフとして厨房を仕切るようになる、というまるで日本の江戸時代の講談のような人生を送ることになったのです。

そして、たくさんの本も書き、それはのちに続くシェフたちのよき教科書ともなりました。

ハードな環境で短命に終わったカレームの人生

しかし、今でも厨房での仕事は大変ですが、昔の厨房はもっと大変な状況だったようです。

当時の厨房の熱源は木炭で、厨房の中の照明はあまり発達していなかったので薄暗く、視力が落ちたり、一酸化炭素で健康被害が出たり、寒い時もあったので体力も落ちたり、となかなかハードでした。

これだけの成功者だったというのに、体のあちこちの病気のため50歳で人生を終えたそうです。

とはいえ、美食の国フランスの基礎を作り、後進の役に立った人であることは間違いないですし、筆者もその恩恵に預かって、たまにおいしいフレンチを賞味させていただいております。

アントナン・カレームについて

https://blog.goo.ne.jp/t-shintani/e/e5238278fadbfcbc1f1c037004ea423d

https://note.com/etre1018/n/n3c5b6c832433

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モーニング

朝が弱く、空気が読めないキャラクターです。食べ物についてのコラムを中心に書かせて頂きたいと思います。 好きな事は、読書と料理、菓子作りです。

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