あまり前向きなイメージが感じられない県という評判
皆様は、「秋田県」というと、どのような事を思い浮かべられますか。
東北の僻地、若者が逃げる県、という評判もありますが、意外に食文化は豊かなのです。
きりたんぽ鍋の画像
豊かな食文化
きりたんぽ鍋とバター餅が有名ですが、そのほかにもいろいろな郷土菓子や郷土料理がバラエティ豊かにあちこちに残っていたり、珍しい品種の鶏が、比内鶏だけではなく数種類いたりします。
今、東北の中心地と見なされている傾向がある宮城県と比べても、郷土料理・郷土菓子などのバラエティの数は劣りません。
豊かな食文化が存在する理由
どちらかというと、東北でも僻地のイメージがある秋田県ですが、どうしてなのかと考えてみると、
「亡命者」の多い地域だった、という事が関係しているのかもしれない、と筆者は考えております。
古くは大陸の「渤海国」が滅びた時に日本海を越えて亡命した人がおられたようですし、戦国時代にも、関東や関西で敗れた武将の関係者が東北地方に亡命してきたという話があちこちで伝わっております。特に秋田県は発見されにくい地域と思われたので、あちこちから亡命者が集まり、多彩な文化が作られたのかもしれないと思います。
食材も面白いことに、なぜか黒竜江省が原産地の「黒小豆」が育てられたりもしております。沖縄でも育てられているそうですが、この豆は土地を選び、なかなか気難しく、栽培が難しいそうです。しかし、赤飯にするととても良い色が出て、豆が腹割れもしにくく、見栄えもよく美味しい赤飯になります。皆様も機会があったら、取り寄せて作ってみられてください。
また、東京で修行した腕利きのパティシエ様や、生ハムを作るプロもいたりして面白い所なので、ぜひ一度、食の旅に出かけられてみるのも一興かと思います。
秋田の郷土料理
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/area/akita.html