昔は廃棄されていた「国産かんきつの皮」
昨今、国産のかんきつが高価になり、筆者の家でも食卓に上る機会が少なくなって参りました。
筆者は、十数年前に日本にアロマテラピーが広がり始めた頃、国産かんきつの皮がほとんど使われずに廃棄されている実態を知り、もったいないと思っておりました。
みかんの画像
精油採取をして有効利用
そのころ、かんきつの産地に電話をして問い合わせてみると、
レモンの表皮を1キロからなら売っているが、精油はとっていない、とか、精油がとれること自体を知らない、というようなお返事が多かったものです。
しかし、同様の問い合わせをしたアロマテラピーのファンが多かったらしく、今では国産みかんの精油が入ったハンドクリームや、その他化粧品が販売されていたり、精油を採取して販売するようになったりしているのをインターネットで見ていて、有効活用されるようになった現状をうれしく思っております。
残念に思っていること
しかし、筆者はこの精油の大半が「水蒸気蒸留法」で採取されているのを少々残念に思っております。
この方法で作れるかんきつ精油は、かんきつ精油にありがちな
「光毒性」(精油を肌につけて日光にあたるとかぶれたりする性質)はないのですが、香りが今一つなのです。
できれば、圧搾法という方法で採取した精油が普及してくれると望ましいと思うのですが、かんきつ農業の片手間で精油を採取している所がほとんどなので、仕方がないのかな、と思います。
国産の菓子・料理用フレーバーの生産に期待
そのうち、お菓子や料理に使えるクオリティのレモンオイルやかんきつオイルなどの香料も作ってもらえるとうれしいと筆者は考えておりますが、なかなか規制のクリアが難しいようです。
とはいえ、未来には難題が現実になる例は少なくないので、
これからに期待したいと思います。
国産かんきつ精油について
https://www.ito-noen.com/c/eo?srsltid=AfmBOoqSQy8stLUVZVD-x5o8WvD5Q6XoqMn-UOcDmt64eIebGrNBQbvh