「サクランボ」がない季節のチェリーパイ
先日、NHKの某番組にて、「モックチェリーパイ」というものがある事を初めて知りました。
「まがい物のチェリーパイ」という意味で、レーズンとクランベリーを使ってチェリーの風味を模しているパイという事です。
チェリーパイのイラスト
昔のアメリカやカナダでは、春だけに食べられる季節限定のお菓子で、このパイを食して春の到来を感じておられたようです。日本の桜もちのような感じなのでしょうか。
サクランボの取れない季節には、「まがいもののチェリーパイ」モックチェリーパイが作られていたようで、「赤毛のアン」の原作者のモンゴメリの得意菓子だったようです。
番組を見ると、なかなか苦労の多い人生だったのだな、と考えさせられました。
世界中にいろいろある「まがいもの」
また、英国では、「モックタートルスープ」「まがい物のウミガメスープ」というものがあり、いろいろなモックが欧州や米国にはあるものだな、と思いました。
最も、精進料理や普茶料理にも、「肉もどき」「魚もどき」がいろいろとあるので、人間の欲求と探求心の産物なのだろうと思います。
これからの本物の食べ物とは?
これからは、農産物や肉類も、「自然で育った生き物」か、「養殖物」か、それとも「実験施設培養もの」か、という選択をする世界になってくるのでしょうか。
今、キノコや大豆でできたモックな肉もできているようなので、これから食の世界は思いがけない方向に広がっていくのかもしれないと筆者は考えております。
チェリーパイについて