水の違いによって変わってくる「料理法」
前にも書いた事があると思いますが、
料理というのは、作る土地の状況によってかなり変わってきます。
日本は軟水が多い地域なので、短時間煮る料理やたれや出汁をつかう料理が多くなり、
欧州料理は、硬水が多い地域なので、食べ物の灰汁を煮だしやすいという特性があり、煮込み料理が多くなったようです。
コップに入った水の画像
ということは、硬水を飲んで育った家畜と軟水を飲んで育った家畜では肉や酪農産物の味が違う可能性が高いと思います。
日本のチーズと海外のチーズの味が微妙に違うのはそのせいだったりするのでしょうか。
硬水で炊いたコメと軟水で炊いたコメ
また、炊いたコメの味も、硬水と軟水ではかなり違うそうで、
日本人は軟水で炊いたご飯の味に慣れていますが、アジアには硬水が湧出している地域がたくさんあるので、そういった方々は、硬水で炊いたご飯が懐かしいのかもしれません。
今度、硬水地域の知人が出来たら、話を聞いてみたいものだと思います。
なお、紅茶は硬水で入れると英国の味に近くなるらしいのですが、「茶渋」が軟水で入れた場合より何倍もつくので、実験した私としては、日本の家庭ではあまりおすすめできない淹れ方なのかもしれないと思います。
とはいえ、味覚などの感覚で揉めだすと深刻な事態になるので、自分の味の好みを人様に押し付けるようなことはしないように、なるべく自粛したいと思います。
硬水、軟水に向く料理の違い