「ちんすこう」はもともと宮廷のお菓子
皆様は、沖縄名物の「ちんすこう」はお好みでしょうか。
筆者は結構好きで、時々沖縄物産展で購入して食したりします。
しかし、どういう来歴があるお菓子かはよく知らなかったので調べてみたら、もともと琉球王朝の宮廷で出されていたお菓子と知って、驚きました。
ちんすこうの画像
もっとも、沖縄のお菓子でオーブンで焼くものは宮廷のお菓子で、揚げ物などは庶民のお菓子だという基本は知っていたので、納得しました。
偶然決まった「ちんすこう」の定番の形
どうして宮廷のお菓子が庶民的なお土産ものになったかというと、廃藩置県の折、琉球王朝から沖縄県になったことで琉球王朝の宮廷が無くなり、宮廷でお菓子を作っていた菓子職人たちが失職して、自分たちでお菓子の店を持ったのが始まりだそうです。この辺の事情は、フランス革命の折のフランスの社会情勢に少し似ていると思います。
そこで、琉球王朝の最後の包丁人だった新垣というお人が作った菓子店で提供され、だんだんと改良されていき、今に至っております。
このちんすこう特有のギザギザがついた形も伝統なのかと思っておりましたが、これは第2次世界大戦後に進駐軍が持ってきたクッキーの型で抜いて一般化を図った新垣家の当時の店主様が、たまたまつかったクッキー型にギザギザが入っていた、という事情があったようです。
今は、いろいろな形のちんすこうがあるようで、そちらも試してみたいものです。
大昔、宮廷で出されていたころは、花形に作られ、色も付けられていたようですが、そちらを見てみたかったな、とも思います。
ちんすこうについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%82%93%E3%81%99%E3%81%93%E3%81%86