便利なキッチン用ハサミ
皆様も、キッチンで調理用ハサミを便利に使っておられることと推測致します。
キッチン用ハサミの画像
袋物の封を開けたり、面倒な時は汁物を作る時に薬味を鍋の上で切ったりと、筆者の自宅でも活躍しております。
昨今は、まな板と一体になったハサミもあり、お肉や野菜などを小さく切るのも楽になったようです。
鋏の歴史
しかし、ハサミというものは、包丁よりかなり歴史が新しいもので、青銅器時代の冶金術が進んでからのお品になります。
いわゆる包丁、料理を切る為の刃物は、石器時代から世界各地にありました。
ハサミというものは、ギリシャ型という日本の握りバサミのようなものと、ローマ型という2つのパーツをつないだものに分けられます。ギリシャ型を今でも広く使っているのは日本だけと、ウィキペディアには書いてありました。日本式の飴細工などには、どうもローマ型では具合が悪いようです。
ギリシャ型の握り鋏は、中国から日本に伝来したと考えられていて、古墳からの出土例もあったり、朝廷から家臣に賜ったりしている貴重品でもあったようです。
鉄の生産が盛んになったその後の時代に握り鋏が一般的になり、戦後にはローマ型の鋏が民間にも広がるようになって、キッチン鋏も欧州から輸入され、日本の生産者にも作られるようになった模様です。
洋服を作るのに必要な裁ち鋏がまずは日本に入ってきて、それからローマ型の鋏が普及し、いろいろと使われるようになりました。
では、その前の衣服はどうやって作っていたかというと、小刀で布を切っていました。握り鋏では、どうしても布を複雑な形やまっすぐに長く切るのが難しかったためでしょう。
キッチンばさみの歴史はまだ日本では新しいのですが、これから200年ほど経過したら、もっと面白い形のキッチン鋏や、今は考えにくいキッチン鋏の使い方が発明されているかもしれません。もしくは、今の形の鋏が博物館入りして、人々の興味の対象になっているのかもしれません。そう考えると、わくわくしてきます。
ハサミについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%95%E3%81%BF
キッチン鋏について