昔の桃は梅の実大の大きさ?
皆様は、旬になって出回っている桃はお好みでしょうか。
筆者は、この季節の生の桃を楽しみにしておりますが、
缶詰の黄桃や白桃もおいしいものです。
桃の画像
桃の原産地は、中国、現在のイラン、アフガニスタンあたりと推測されております。
遺跡から出土する数千年前の桃は、梅ほどの大きさのものがあり、それが今のサイズにまで大きくなったのは、ここまでの選別と品種改良の結果です。自然進化なら、1万年以内でここまで性質が変わらないので、人間の執念はすごいものだと、文献を読んでいて思いました。
英語の「ピーチ」の語源
また、英語の「ピーチ」は、「ペルシャのリンゴ」という意味のラテン語から来ているそうです。ずいぶん乱暴な言語分類と思いますが、当時のラテン語文化圏ではリンゴも珍しい果実だったという話なので、こうなっても仕方ないとも思いますし、また、リンゴも桃もバラ科なので、当たらずといえども遠からずなのかな、とも感じます。
食してみたい桃の品種
筆者が今食してみたい桃は、「西王母」という蟠桃の品種と、昔主流だった、桃太郎の入っていたような「あかつき」という品種ですが、どちらも青果店で見かけないので、どうやって手に入れようかと思案中です。
儀式に使われた桃
また、古代中国ではおいしいだけではなく、退魔の効果もある植物とされ、桃の木で作った剣などが、宗教儀式に使われていたそうです。また、弥生時代末期の遺跡から、宗教儀式に使われたと思われる桃の種が出土したという話もありました。
我が家での桃の利用法
我が家では、もっぱら桃は生のものを皮を剥いて食したり、
傷のついた桃を安く青果店様からいただいてきてマンゴープリンの要領で桃プリンを作ったり、缶詰の黄桃をママレードと混ぜてパンで作った型に詰めて、「フルーツハット」というお菓子にして楽しんだりしております。
しかし、「バラ科の果物アレルギー」のお方は、生の桃を楽しめないという欠点があるので、そういうお方にも楽しめる桃が、将来の品種改良でできるかどうかの情報を注視しております。
桃について