一般的に関東は「ささげ」、関西は「小豆」
先のブログに、筆者の家では「ささげ」をお赤飯に入れて炊いている、と書かせていただきました。
これは、伝統とはあまり関係がなく、色が綺麗で腹割れがないから、という理由で好んで使っている、というだけの話で、
我が家のこの世代からの伝統、という事になります。
お赤飯の画像
もっとも、関東地方では、武家文化の影響により、小豆はお赤飯を炊いた時に割れやすく、「腹割れ」が「切腹」をイメージさせるという事で、割れにくいささげを使って炊くのがメジャーなお赤飯だそうです。
関西では商人文化の影響が強く、そういう縛りがない影響か、小豆を使って炊くお赤飯がメジャーという事になっております。これは、小豆に破邪の力があるという武家文化よりもっと昔からの信仰の影響なのかもしれませんし、小豆のお赤飯の方がおいしい、という説もあります。
なぜか北海道のお赤飯
筆者の親戚の家では、なぜか甘納豆を使って炊く甘いお赤飯が作られております。北海道の方で一般的なお赤飯なのだそうですが、筆者の親戚は北海道とほぼ関係がないのに、どうしてそういう事になっているのか、未だに謎です。
また、このブログを書くために調べてみたら、いも赤飯、醤油赤飯、落花生赤飯、ゴマ砂糖赤飯、三色赤飯などのいろいろなバリエーションが地方によって存在し、驚くばかりでした。
とはいえ、すべての赤飯が、悪いことが起こらないように、
お祝いの席で楽しく過ごせるように、という思いを込めて作られているのは共通だと思います。
調べてみたい我が家の食文化のルーツ
ちなみに、筆者の家の赤飯は、もち米100%、「黒小豆」と呼ばれるささげ豆を使って炊き、甘味はないものがスタンダードとなっております。
次は、同じような赤飯文化がどのあたりにあるのか、調べてみたいものです。
地域によって違う赤飯文化