食事の締めの飲み物として
皆様は、緑茶はよく飲まれますか。
筆者は、朝食は洋風ですが、締めには必ず緑茶をいただく習慣になっております。
緑茶の画像
この暑い季節には、麦茶やアイスティーも良いものですが、
たまに熱い緑茶を少量頂くのもまた良いものです。
意外に新しい「緑茶」の歴史
大昔に、「三国志」の資料を見た時には「抹茶」しかその時代にはなかった、と書いてありました。
それが、いかにして今の針のような「緑茶」になったのかを調べてみると、今のような「緑茶」ができたのは江戸時代の事で、それまでは貴族や武士は「抹茶」を飲み、庶民は粗く炒って揉んで作られたお茶を飲んでいたようなのです。
その後、「永谷宗円」というお方がもっと丁寧に炒りながら揉んで、針のように細いお茶を作る方法を確立したといわれております。現在に残る「永谷園」という名前の会社は、この永谷様から10代目の子孫様が創業したものです。
玉露の作り方は、「山本嘉兵衛」という人によって確立されたそうです。このお方の作ったお店が、今の「山本山」の原点です。
そこから、開国した明治大正の時代は、緑茶は輸出品の主流だったそうですが、だんだんと内需に傾いていき、昭和初期ごろから庶民の飲み物になった、と調べて分かりました。
現在の緑茶の立ち位置
とはいえ、今の日本食ブームで緑茶はまた世界にひろがりつつあり、ケニアでも緑茶の生産が始まっていたり、中国で「宇治抹茶」が商標登録されてトラブルになったり、という事態に発展しているそうです。
ガブリエル・シャネルというお方は、「真似されるのは良いものを作っているから」というようなことを仰ったそうですが、
トラブルにならないようにしながら、良質の緑茶が世界に広まってほしいものだ0と筆者は思います。
お茶の歴史