生魚に寄生する「アニサキス」による病気
このところ頻繁に話題になる「アニサキス」による食中毒ですが、皆様はお気をつけていらっしゃいますか。
筆者の家では、アニサキスが入っている可能性が高い魚種は、冷凍か火を通した魚をなるべく食するようにしております。
サバの画像
アニサキスがいる可能性が高い魚種は、サバ、アジ、サンマ、サケ、カツオ、イワシ、ヒラメ、マグロ、イカなどが挙げられます。
「生サーモン」は大丈夫、「生サケ」は危険
すし店で供されている「サーモン」は、管理下で養殖されたサケの為、寄生虫がいないというものなので、「サケ」と書かれていて鮮魚店に並んでいるものは、必ず冷凍するか、火を通して食べないと危険です。
「アニサキス症」の治療法
万が一アニサキス症になった場合の治療法は、内視鏡を見ながら手術用の鉗子で1匹ずつ取り除く、ということになります。
そこで筆者が不思議に思ったのは、「内視鏡」という技術ができる以前にもアニサキス症という病気はあった訳で、その頃の治療法はどうなっていたのだろう、という事でした。
内視鏡ができる前の治療法
そこで調べてみると、かなり怖い事がわかりました。
検索結果は、「1週間程でアニサキスの寄生虫が消化されて自然治癒するまで対症療法をするか、開腹手術を行って除去する」と書いてあったのです。
激痛に1週間ほど耐えるか、お腹を切って寄生虫を取り出すか、しか選択肢がなかったのです。
そして、昔は「アニサキス症」という病気がはっきり診断できず、患者があまりにも酷い腹痛を訴えるので開腹手術し、胃を切開してみるとアニサキスが出てきた、というケースも多かったようです。
内視鏡ができてから、「アニサキス症」とすぐにわかるようになり、その場で取り除くことができるようになった、とのことでした。
アニサキスアレルギーになる危険
もっとも、アニサキスを取り除いても、安心はできないようです。アニサキスの出す成分でアレルギー体質になり、次に何かの間違いでアニサキスを含む食品を食べてしまったときに、アナフィラキシーショックを起こす可能性もある、ということでした。
この病気は予防が大事なので、皆様もくれぐれもお気をつけてください。
アニサキスについて