「甘いジャガイモ」
先日、ジャガイモのお話を書いたので、今回は同じようにメジャーな芋である「サツマイモ」について書いてみたいと思います。
欧州文化圏では、大概「甘いジャガイモ」という意味の呼称で呼ばれております。これは、サツマイモの方がジャガイモよりも欧州に入ってくるのが遅かったためと推測されます。
サツマイモの画像
日本での名前の由来
日本では、何故「サツマイモ」がメジャーな呼称になっているかというと、
最初にサツマイモの定着、栽培に成功したのが薩摩地域であったから、という説が有力です。
米の収穫が難しい土壌や気候の土地でも栽培ができ、飢饉の際の救荒植物として地位を確立していったそうです。
青木昆陽先生はサツマイモ栽培の定着の功績者として有名ですが、いろいろな土地で、いろいろな人がサツマイモの日本での定着に苦労しつつ定着させていったようです。
もともと、中南米の作物なので、日本の気候風土に定着させるには相当な苦労があったものと推測されます。
サツマイモの用途の変遷
また、先の第二次世界大戦の戦時中も、食糧難解決のためにサツマイモを栽培していたのは有名な話ですが、その時栽培されていた品種は収量第一で味は2の次だったのですが、戦後には味の良い品種のサツマイモが尊重されるようになりました。
しかし、九州で栽培されていた収量第一の品種のサツマイモは、芋焼酎の原料や薩摩黒豚の食料として使われるようになり、新たな産物を生み出したという事実は興味深いと思います。
筆者も、幼稚園時代にサツマイモ堀り体験をし、それを家人が天ぷらにして食べさせてくれて以来、サツマイモの天ぷらが好物となっております。何か嫌いな食べ物があるお人は、収穫体験から行ってみると、また嗜好が変わるかもしれないので、お試しになってみてはいかがかと思います。
サツマイモについて
https://www.maff.go.jp/j/kids/agri/satuma/s01.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%84%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A2