元々は、ドイツの地方の温かい飲み物
皆様は、ババロアはお好きですか。
フランスのお菓子として記憶しているお方も多いと思いますが、ルーツはドイツのバイエルン地方にあります。
この地域で親しまれていた暖かい飲み物「ババロアーズ」を、
フランスの料理の大家、アントナン・カレームがゼラチンを入れて冷やし固めてデザートとして供したのが、冷菓としてのババロアの始まり、という説が現在は有力となっております。
ババロアの画像
昔は硬くてかなり甘いお菓子
ババロアは、カスタードクリームのような生地を現在よりかなり甘く、ゼラチンの分量も3倍ほどと多い配合で固めていた為、ごく甘くブリンと固い食感の食べ物だったようです。ガラスの複雑な形の型で抜くにはこの固さが必要だったと思いますし、また、当時の人はこの固めの食感が好きだったようです。
今は、砂糖の量は3分の1ほど、ゼラチンの量も減らして、プルプルの現代人に合わせたレシピが作られております。
怖いもの見たさで、当時のババロアを食べてみたいような気がしますが、いまだに当時のレシピにたどり着けずにおります。もっとも、家人から不評なのがわかり切っているので、果たして本当に作れるかどうか疑問です。
もめごとで一時変更された名前
一時期、フランスとドイツが戦争状態にあった時代には、「モスコヴィート」と呼ばれていた時期もあったそうです。これは、「モスクワ風」という意味です。
今でも、国同士がもめるとる料理名が変わったりする現象が起きることは結構あります。
「フレンチフライ」の名前が一時アメリカで使われなくなったり、某国の大統領と同じ名前の料理のお店の経営が左前になったりして、昔も今も人間の感性は変わらないものだな、と筆者は思います。
ババロアについて