穀物をいかに食べるかの文化の違い
皆様は、表題の言葉を聞いて、どのように思われるでしょうか。
ざっくりというと、ご飯のように穀物を粒のままご飯に炊いたり、お粥にしたりして食する文化を「粒食文化」
粉に挽いてパンや麺等に加工して食する文化を、「粉食文化」と呼びます。

卵かけご飯の画像
日本は、現在は「ご飯」がたいていの人の主食となっているので、典型的な粒食文化の地域と言えます。
近隣の中国やインドなどの国は、国の南北にて粒食文化粉食文化に分かれているので、面白いと思います。これは、同じ国でも地域によって主力となる穀物が違うために起こっている現象です。
西欧は、現在はパンを主食として食しているので、こちらは粉食文化の地域となります。
と言っても、ギリシャ人はパンを食べていて、初期のローマ人は麦をお粥にして食べていたのを馬鹿にしていた、という記述もあるので、こちらも昔は粒食、粉食の混合文化だった地域と言えるのかもしれません。
日本でも混合食文化の時代があった
日本にも、聖徳太子様が生きていたとされる頃に石臼が入って来て、粒食、粉食が混交した地域だったといえる時代もあったのですが、今は、おやつは粉食、主食は粒食という感じになっているように思います。
食文化のターニングポイント?
もしかすると、昨今、米粉が流行しているので、日本も粉食文化の国に将来はなる可能性もあります。また、そうなると、コメの品種も違ってくるでしょう。今のお米は、粒食でおいしい品種が主力ですが、米粉にするお米はまた違う品種になるそうです。文化のターニングポイントが来るのを見てみたいような気も致します。
粒食文化と粉食文化について