ブドウの原産地と伝搬の歴史
これからの季節は、ブドウが収穫されておいしくいただけるシーズンになって参りました。

ブドウの画像
ブドウの原産地は中近東で、古代ペルシャ語では「ブータワ」と呼ばれていたそうです。
今の日本のブドウという発音は、ウィキペディアによると、
名馬の産地フェルガナでの呼び名、「ブータウ」が中国から伝わってきてブドウと呼ばれるようになったという説が書かれております。
日本におけるブドウの栽培の歴史
日本にも野生種のブドウがありますが、食用やワイン用としては、主に欧州の品種をアメリカブドウの根に接ぎ木したものが栽培されているようです。
東北の一部では、山ぶどうのジュースなどが地場産品として販売されております。
奈良時代にはブドウは日本に伝わっていたそうですが、今のような気軽な食べ物ではなく、貴重な薬用植物だったそうです。
ブドウ糖が、当時のカロリー不足の世の中ではよき薬だったのかもしれません。
また、先の大戦中は、葡萄酒を作るときに副産物としてできる「酒石酸」が、潜水艦ソナーの部品に不可欠だったという事情から、ワイナリーのある地区に空襲が多かった、という事件もありました。
今は、「酒石酸」は、膨張剤として平和利用されています。
現在の栽培状況など
昨今は、種なしで皮ごと食べられる品種が多くなって参りました。
苗木が海外に流出して物議を醸したシャインマスカットも、後継品種のセキュリティはかなり高くなっているようですが、今後もこの手の事件に注意が必要だと思います。
ちなみに、マスカットという名前は、「ブドウの産地」という意味ではなく、「じゃ香の積出港原産のブドウ」という意味のようです。実際、「マスカット」という港町は、ブドウが育たないような砂漠の町と聞いております。
ブドウの原産地の中近東では、房の長さが1メートルになるブドウもあると聞いております。そういうものを生きている間に見てみたいものです。
ブドウについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6
シャインマスカットの後継品種