「鉄分」の欠乏で大変な事態に
大昔、筆者はこの題名のネット記事を見ました。
どういうことだろうと思って記事本文を見てみると、
カンボジアのある地域では、鉄欠乏性貧血が大きな健康問題になっていて、それを解決したのが「鉄の魚」だったという話でした。
その地域では、鉄分が地面に不足している為、住んでいる方々は食物から十分な鉄分を摂取できず、だるさ、子供の成長障害、妊婦の疾患などがあいついでいました。そのうえ、平均寿命もカンボジアのほかの地域より短い、という由々しき事態になっていたそうです。

鉄の魚の画像
知識とデザインの融合による解決方法
たまたまそこに訪れた人がいて、その人は鉄の塊を鍋に入れて煮だし、お茶や料理に使えば解決する問題、という事を知っていました。しかし、鉄の塊を鍋に入れて食べる事に難色を示す人が多かったそうです。
そこで、ご当地の幸運のシンボルであった「カントロップ」という魚の形に鋳造成形したものを渡したところ、皆様が鍋に入れて使うようになり、この地域の鉄欠乏性貧血の度合いがかなり下がった、という話でした。
こういう話こそが、知恵とデザインが融合したいい話だと思っているので、長く記憶に残っておりました。
日本国内にいると、土にミネラルがあり、寿命が縮むほどの悪性貧血に地域の全員がり患する、ということはほぼないのですが、世界中に鉄欠乏性貧血の患者様が多数いるという、日本人には想像を絶する世界事情もその時に知り、驚きました。こういう「鉄の魚」のような製品は、車のスクラップで鋳造すれば簡単にできるものなので、世界にこういうお品と知識が広がってくれるといいと思います。
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