お茶の起源に関する中国の伝説
皆様は、お茶がいつ、どのようにして飲まれるようになったか、ということを考えてみた事がおありでしょうか。

中国茶の茶葉の画像
お茶は中国が発祥で、神農という伝説上の半神人が最初にお茶を飲み始めた、という古い文献の記述を筆者は見たことがあります。
しかし、実際は違うのでは、と筆者は考えております。
乾燥野菜だったお茶の煮汁を飲み始めた?
「神農」という人は今、中国では主に漢族によって神様として祀られていますが、実際のお茶の木の産地は中国でも南の方面、漢族ではない人たちが昔から居住している地域で、今でもお茶の出荷が盛んです。その地では、お茶は飲むものではなく、食べるものとして根付いている地域も結構あります。
もしかすると、保存食の野菜の一種としてお茶の葉を干したものを煮て戻す時に、その煮汁を飲んでみたらおいしくて体にいいので普及し、当時その地では「異民族」であった漢族のもとにも「体にいい薬の葉」として交易で広まった、というのが本来のお茶の起源ではないか、と筆者は考えております。
とはいえ、筆者の推測には裏付けの文献などがなく、今後の研究で何らかの証拠が出てくる事を期待しております。
神農について
