英国での紅茶の劇的な効果
皆様は、紅茶の健康効果について、いろいろと聞いた事がおありだと思います。

ミルクティーの画像
しかし、18世紀の英国に紅茶という飲み物が根付いて来た頃には、死亡率が下がり、病人も減る、という目覚ましい効果が現れた為、紅茶は良いものとして急速に浸透していった、という事実がありました。
アルコールと生水より「健康にいい」紅茶
何故このようなことになったかと申しますと、紅茶が普及する以前の英国の飲み物は、「お酒と生水」しか無かったという事情がありました。当時の英国では、下水道が完備していなかったので、水の中に雑菌があり、お腹を壊して脱水症状で死亡する人が少なからずおられました。パスツールが「有害な細菌」の概念を打ち出す前の時代だったので、細菌が存在する可能性がある水は煮沸して飲む、という知識と習慣がありませんでした。また、お酒はアルコール発酵する際の過程で雑菌が少なくなり、比較的安全に飲める飲み物でしたが、水の代わりに飲んでいると、いろいろなトラブルを引き起こすものでした。そこに水を煮沸して紅茶にして飲むという習慣が入ってきたので、お腹を壊して死亡する人と、アルコール系統の疾患が劇的に減る、という現象が起きたというわけです。
また、英国の水質にはコーヒーよりも紅茶がおいしくなるという性質もあり、午後のアフタヌーンティーという優雅な習慣も生まれて、すっかり紅茶は英国に根付き、世界中で知られるようになりました。
成人するまで紅茶を飲めなかった女王陛下
しかし、19世紀当時の英国の君主、ヴィクトリア女王陛下は、成人して王として即位するまで、「紅茶は心臓に悪い」という俗説を養育係が信じていたため、飲ませてもらえなかったという話も文献に載っておりました。
女王様は即位した当日に、侍従に紅茶を持ってこさせたという逸話もあるそうです。
皆様も、これから温かい飲み物がおいしい季節になりますので、飲みすぎない程度に紅茶をお楽しみください。
紅茶で死亡率が下がった経緯
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2507/16/news032.html
