旅のまとめ
宇都宮駅から黒磯駅への道のりは街中から、別荘地に向かうようなリッチな気分にさせてくれた。
黒磯駅まで来れば、お馴染みの東北本線に乗ることが出来る。
黒磯って名前が磯がつくのに海がないのが不思議だ。
どうも村の草分けである黒館という人の奥さんが磯という事から名付けられたという説がある。
なんとも微笑ましいエピソードである。
黒磯駅から福島県の新白河駅まで行き郡山駅行に乗り換える。
郡山から仙台駅行に乗り換える。
黒磯辺りからはかなりの速足だった。
やっと、家に帰れるという気持ちがそうさせたのだろう。
やっぱり、我が家はほっとする場所なのだ。
私にとって2泊3日の旅はたくさんの思い出と、自信を持たせてくれた。
しかし、行ってみるとトイレの心配やホームの隙間、乗り継ぎの不便など困難なことも多かった。
それに、普通電車だけでは到底無理があり、新幹線を使うことになってしまった。
自宅に帰って来た私は各地のお土産をテーブルに広げながら、武勇伝をかたるのだった。
家族は安心したのと呆れたのとで笑って私の話を聞くしかなかったようだった。
コロナが流行する前の無謀な私の挑戦は今後しばらくは出来ないであろう。
しかし、私の野望は終わってはいない。
コロナが収束し次第、日本海側も縦断しようと目論んでいる。
おわり 第3話はこちら