1月に食べられる「王様のお菓子」
皆様は、ガレット・デ・ロワ(王様のお菓子という意味)というお菓子をご存じでしょうか。

ガレット・デ・ロワの画像
日本でよく知られている「ガレット・デ・ロワ」というお菓子は、折パイ生地の間にアーモンドクリームを挟み、上に模様をつけ、中にフェーブと呼ばれる陶器の人形が入っているのが一般的です。
フランス語でエピファニーと呼ばれるキリストが初めて公に姿を現したことを記念して、東の国から来た賢者が贈り物を捧げた、とされる日に、このお菓子が食べられる事になっております。
最近は、フランスでもこの日だけではなく、1月のお菓子として食されるようになった、という話も聞いております。
古代ローマからの楽しい慣習
こんな風に、中に陶器の人形などが入ったお菓子は、欧州各地にあります。もともとは、古代ローマ時代、サトゥルナリアのお祭りで豆を一つ入れたお菓子を焼き、当たった人がその日の王様になる、というイベントが起源とされているので、古代ローマ人が足跡を残した各地に、人形などが入ったお菓子を焼く習慣が伝わっているようです。
フェーブというのも、もともとはフランス語で「ソラマメ」という意味になります。
アメリカにも伝わり、「キングケーキ」と呼ばれていて、パン生地に人形が入ったお菓子となっております。パーティーの際に出され、人形が当たった人が次のパーティーを開く、というイベントに使われることもあるそうです。
日本の法律の問題
残念ながら、日本では食べ物の中に食べ物ではない品物を入れることが法律で禁止されている為、売られているガレット・デ・ロワに人形が入っている事はないようです。内輪の集まりの時に人形が入ったものをつくって楽しむか、もしくは、自分で買ってきたガレット・デ・ロワにフェーブを入れてパーティーなどで供する、という形をとることになっています。もしくは、ローマの古式にのっとって、本物の「そら豆」を入れている菓子店もあります。
しかし、ケーキの中に素敵なお人形が入っている、というシチュエーションはとてもわくわくするので、どうにかして技術で法的な問題をクリアして、フェーブが入っているガレット・デ・ロワを日本でも賞味できるようになる事を期待しております。
ガレット・デ・ロワについて
