はじめに
こんにちは、陽狩です。今回は最近読んだ本『魂の文章術』(原題:” Writing Down the Bones” )について書こうと思います。アメリカの作家で創作クラスの講師でもあるナタリー・ゴールドバーグが自身の執筆体験や禅の師匠から教わったことを元に、「文章を書くとはなにか」をエッセイのように綴っている書籍です。彼女のデビュー作である本書は1986年の刊行以来、全米で100万部以上を売り上げています。
読んでみようと思ったきっかけ
novalueに記事を投稿するようになり、文章を書くことが楽しくなりました。良い文章を書くために書籍を色々と探していたところ、この本が目に留まりました。読む前は「上手な文章を書く秘訣が紹介されているのかな」などと思っていたのですが、読み進めてみると予想とは異なり、執筆の技法よりも書く時の心構えが色々と書かれていました。
気になったポイント
『魂の文章術』には筆者の執筆に対する考え方や心構えが沢山書かれています。私が本書を読んで心に留まった箇所を紹介します。
書くときには一切の手綱をゆるめ、自分の中にあるものを、ごくシンプルな言葉で書きはじめるようにしよう。なめらかな走り出しは期待できない。ぶきっちょな自分を大目に見てやろう。(中略)書くことは、あなたのエゴの殻を割り、あたりまえの世界に対する柔軟な心を培ってくれるのだ。
『魂の文章術』 76ページ
この箇所を読んで、「最初から難しく考えて格好よく書かなくてもよいのだ」と気付きました。別の箇所では、
世界の真ん中で、ポジティブな一歩を踏み出そう。カオスの真っただ中で、なにかひとつはっきりした行動をとろう。とにかく書く。人生を肯定し、生き続け、しっかり目を見開いていよう。書いて、書いて、書きまくるのだ。
『魂の文章術』 183ページ
と書かれており、シンプルながらも力強いアドバイスをもらえました。書くためには自分をオープンにした方が良いのですね。
まとめ
『魂の文章術』を読み、「下手でも良いから書きはじめること」、「書くためには自分の人生を良いものだと認識すること」、これらが大切なのだと感じました。本書には今回挙げた箇所以外にも、書くことに対する筆者の考えが数多く掲載されています。気になった方は本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。文章を書くことに悩んだり迷ったりしている人の背中を押してくれます。
参考文献
ナタリー・ゴールドバーグ著 小谷啓子訳 『魂の文章術』 扶桑社新書 2023年
