いくつ羊を数えるよりも、あなたの言葉を確かめて
紡のアパート前・通り(夜)
哲「さっき何か話してたの?」
紡「あぁ、うん」
哲「朝日のこと好きとか?」
紡「いや、うん」
哲「呼んでくるよ!朝日~」
紡「いやいやいやいや、待って!!!」
哲「なんだよ」
紡「どっちかと言えば熊井が」
哲「熊井?ダンスかな」
紡「あ、そうそうカウントの最初のとこが!」
哲「見れるの?」
紡「まあね」
哲「すご、教えて」
紡「あれ振りついてるの?(朝日のダンスを見ながら)」
哲「考えながらやる、今途中まで」
紡「じゃ、1番みんなで考えて、振りやろ」
哲「集合かけるか」
紡「とりま、6人で分けて振り付けよ」
哲「それで?」
紡「覚えて個人練、合わせ、2番の振付考えて、個人練、合わせ、通し」
哲「集合かけろ」
紡「え、やだ」
哲「1人ずつ声かけろ、早く(背中を押される)」
紡、宮本と渡部に声をかける。
渡部「1回集合~~~」
鍋島「びっくりした~!」
紡「これどこまでみんな覚えたんだろ…」
朝日「俺サビだけ」
紡「どういう…ことなんだ…!?」
鍋島「初心者なんだから」
宮本「何かあった?」
紡「なんだっけ、哲~」
哲「えっと(説明する)」
渡部「最初からそれやれば良かった」
宮本「紡なんかした?デニム似合ってるね、後で話が」
熊井「…(顔が真っ赤)」
紡「…?(振られることが分かってる)」
熊井「やっぱ好き」
鍋島「ここで!?」
紡「えっと、他に好きな人出来たかも~、ね~哲~?」
哲「そうだな、朝日~?」
朝日「熊井はやめとけ」
熊井「コンビニ行ってくる」
熊井、その場を離れる。
鍋島「追っかけてくる」
鍋島、帰ってくる。
鍋島「熊井いないんだけど」
紡「!?」
全員、熊井を探す。
熊井、全然違う方向から泣き腫らした顔で出てくる。
全員「どうしたの?」
熊井「好きです」
紡「…ごめん」
熊井「ほんとにすき、どうしようもない、変えてくれたの俺の人生」
紡「…うん」
宮本「うんじゃなくて」
朝日「お前なんか言うことないの?」
渡部「ありがとうございましただろ」
哲「なんかあった?」
紡「好きでした!!!」
熊井「もういい」
朝日「2人で話せ」
紡「え…」
熊井に手を引かれて駐車場の石に座る。
熊井「なんでさっき好きって言ってくれなかった?」
紡「もう終わりかなって、事務所的に」
熊井「じゃあ、俺のこと好き?」
紡「前も言ったじゃん、見るって」
熊井「そうじゃなくて。好き?」
紡「…ダンスやろ」
熊井「俺、今でもす」
哲が見ている。
紡「哲、邪魔!!!!」
哲「俺が入ろうか?」
紡「はいんなくていい!!!」
熊井「俺が悪い、紡と付き合ってるって言っといて」
紡「え、いいの?」
哲「まじ?」
朝日「なになに~?」
渡部「早く仲直りしろよ」
宮本、鍋島と話している。
熊井「こいつと付き合ってる!!!」
紡「!?」
熊井「大好きだ!!!!」
熊井が走っていった。
宮本、遠くを見つめる。
鍋島、様子を伺っている。
4人、唖然としている。
紡、後ろを振り向くとみんな顔が赤いことに気付く。
紡「(夕焼けのせいかな、夕ご飯何食べようと考える)…」
哲「ごめん全然気付かなくて」
朝日「…早く言え」
宮本「う~ん(哲と朝日を見比べる)」
鍋島、紡を見ている。
英語教室「VIVA!」・事務室(夜)
小村「おはようございます」
紡「おはようございます」
小村「朝弱いですか?」
紡「弱くないですよ!」
小村「見るからに…すみません予定合わせてもらって」
紡「いえいえ」
小村「今日リップしてないんですか?」
紡「メイク変えたんです」
小村「可愛いですね」
紡「ありがとうございます」
紡、オペラから渡部から貰ったYSLに変えている。
小村「メイクっていいですね」
紡「そうですか?」
小村「俺もしたい」
紡「色ついてないリップ、男子もつけてますよ」
小村「検索してみようかな」
紡「薬局で売ってるよ」
小村「えっ」
紡「あとはコンビニ」
小村「見てみます」
紡「じゃあ今日はシャネルの授業を」
小村「はーい」
紡「よろしくお願いします。」
紡のアパート・中(夜)
紡、スマホとにらめっこをしている。
紡「やっぱり、金持ちがいいかなあ」
紡、1人呟く。
哲から電話がかかってくる。
哲「もしもし、この間の熊井とのことだけど(早口で)」
紡「うん」
哲「気にしてない」
紡「お金持ちの方がいいかなと思って」
哲「浮気してる?」
紡「うん、ごめん」
哲「どんな奴?」
紡「どんなっていうか…」
哲「日本人?(おどけて)」
紡「えっと、いろんな国の方が」
哲「(怒りながら)何人?」
紡「えっと、1、2、3」
哲「分かった、会いに行く」
紡「しっかりと50人くらいかな。大体100」
哲「てことは、もっと多いの?(嘘だと思いながら)」
紡「うん、最近だと土日に」
哲、紡との通話を切る。
スタバ・店内(日替わり)
ドナルドの声「やっほー」
紡と通話をしているドナルド。
紡「どうしたの?」
ドナルド「今週暇?」
紡「ごっめーん、用事」
ドナルド「誰と?」
紡「哲」
ドナルド「じゃあ、しょうがないっか」
紡「また時間合う時」
ドナルド「じゃあね~(もう会わないと思いながら)」
紡のアパート・中(夕)
哲、正座をしている。
紡、ベッドの上に座っている。
哲「…」
紡「…」
哲、目に涙を浮かべている。
紡、申し訳なく思いつつスマホで違う男とLINEしている。
哲「…聞いてる?」
紡「ぜっんぜん聞いてなかった」
哲「別れよう(聞いたことのない声で)」
紡「え~、ぁ~、いいよ」
哲「じゃあ、もう来ない」
紡「鍵返して」
哲「え…無理…。返す(鍵をキーケースから取り、紡に返す)」
紡「なんで無理って言ったの?」
哲「浮気したからだよ」
紡「そうですよね」
哲「こんな女はじめて見た」
紡「じゃ」
哲、アパートのドアを蹴って去っていく。
グザノヴァ「これほんとにあった話?」
ゾマ=リフィ「私が忘れさせてあげる♡」
グザノヴァ「ほんと?」
ゾマ=リフィ「そういった意味ではない」
グザノヴァ「記憶消去な」
ゾマ=リフィ「ぉk」
魔界・入口
グザノヴァとゾマ=リフィが話しながらやって来る。
グザノヴァ「ぉkってネット用語だよな」
ゾマ=リフィ「あぁ、うん」
グザノヴァ「あのスレ分かる?」
ゾマ=リフィ「どれだろ」
グザノヴァ「後で話す」
ゾマ=リフィ「はい」
サタン、遠くにいる。
チュールが近づいてくる。
チュール「ケケケケ」
グザノヴァ「…なんで2ちゃん見てんだよ」
ゾマ=リフィ「忘れて」
チュール「ケケケケ」
