えー、皆様、蒸発という言葉を聞いたことがあるでしょうか?蒸発、漢字で書いた場合、そのまんまの意味では液体が気体になって消えて無くなることではあるが、他の意味としては人間関係や経済的トラブルから突然失踪すること。この映画は、こっちの蒸発のドキュメンタリーである。
日本では毎年約8万人が失踪し、そのうち数千人が完全に消える、嘘か誠か本当の話、
日本では毎年、約8万人が失踪する。その多くはやがて帰宅するが、数千人は完全に姿を消してしまう。彼らは「蒸発者」と呼ばれる。理由は、人間関係のトラブル、借金、ヤクザからの脅迫など、さまざま。いわゆる「夜逃げ屋」の支援を受ける者もいる。すべてのしがらみを断ち、見知らぬ土地で、新しい生活を始める。深い喪失や挫折と、人生をゼロからやり直す希望が交差する。こうした「蒸発」という現象はこれまでも優れた文学や映画のモチーフになってきた。映画「蒸発」は、日本における蒸発の実態に迫ったドキュメンタリーだ。知らざれる夜逃げ屋の仕事、そして、失踪者と残された人々が抱える心の葛藤や、和解に至るまでの道のりを、没入感ある映像で描き出す。
夜逃げ屋、ギャンブル、借金、西成、物騒な名前もあるがもはやこれは現代の社会問題!!
日本には夜逃げ屋という職業がある、そう、今から30年も前、中村雅俊さんがやっていたドラマのタイトルにもなった夜逃げ屋だ。夜逃げ屋は(夜逃げ支援業者)は実在しており、1990年代のバブル崩壊以降、経済的な困窮や多重債務問題の深刻化に伴い増加した。主な理由は以下の通りだ。バブル期後から増えた主な理由としては、
- 多重債務者の急増: バブル崩壊により、それまでの好景気から一転して借金を抱える人が激増し、消費者金融やヤミ金からの厳しい取り立てに追われるケースが急増したため。
- 法整備の遅れ: 当時はサラ金産業の取り立てが過激で、法的な解決手段(債務整理)がまだ一般的ではなかったため、最終手段として夜逃げが選ばれた。
- 家庭内の崩壊とDV: 経済苦による家庭不和や、DV(ドメスティック・バイオレンス)から逃れるため、秘密裏の引っ越しを必要とするケースが増えた。
「出張にいってくるよ!。」そう息子に告げて、藤本(仮名)は東京という都会のジャングルに姿を消した。実家の稼業の倒産で膨れ上がった借金と家族に降りかかる恥でもう耐えられなくなったのだ。取り立て屋から逃げ回る中で、藤本は「夜逃げ屋」と広田(仮名)出会う。広田は、依頼人を望まぬ状況から救い出す”夜逃げ会社”を営んでおり、荷物の運搬から宿の手配、さらには秘密の居場所での職探しまで、”失踪”にまつわる全てを引き受けている。
現在、携帯電話、スマートホォン等の電子機器類の発達によりスマホの電源を入れるだけでGPSが働き、他人もしくは肉親や知人、まあ、知人や肉親などはいいが借金取りにまで知られる現代の利器が失踪者をある意味追い詰め、見つかるケースにつながるようである。。
一方、匿名のカップルは、ブラック企業の上司からの脅迫を避けるため彼らも「夜逃げ屋」の力を借りて田舎にあるラブホテルに身を潜めている。昼夜問わずその部屋で暮らし、働きながら、”普通の生活”へ戻れる日々を夢見て過ごす。
このカップルに関しては作中あまり多くは語らていないが、カップルの女性のほうは親が過保護気味のいわゆる毒親だったらしく、件の上司からも親と離れたほうがうまくいくというような事を言われたらしく、親と離れたい一心で前の職場にたどり着いたのはいいが上司には恵まれず結局逃げるしかない状況に追い込まれたらしいのである。
また、ある男性は37年前に蒸発し、ヤクザから逃れるため家族を残して姿を消した。シェルターを渡り歩く放浪の中でギャンブル癖がつき、最後には大阪・西成の街へと辿り着く。ようやく生活が安定し始めた頃、母と再会する夢を見たことをきっかけに、彼は故郷へ向かう旅に出る。
作中、この男性はほぼホームレスのような仕事をやり、稼いではパチンコなどへのギャンブルへ消えていく生活をおくっていた、そして、大阪・西成、体中に入れ墨が入った元ヤクザだろうか?とかとどこから来たのか?すらわからない人々達と踊る姿が印象的に映しだされる。劇中最後あたりで家族を訪ねる姿も映し出されるが最初画面に映し出されたころはちょっと死んだような目の男性が生き生きした目に代わっていくのが印象的だった。
そして、一人のシングルマザーの女性は、行方不明の息子を探していた。しかし個人情報保護法の壁に阻まれ、警察から十分な協力を得られない。彼女は失踪人の捜索を専門にする私立探偵・工藤を頼ることにする。息子が行方不明の実父探している可能性を考え、工藤はある離島へと調査に向かう。
息子が突然職場の寮から消えた、そう一報を受けたのは彼女(シングルマザー)自分の勤務先へと出発する直前だった、警察に相談しても個人情報だということで色よい返事は返ってこない、その後も必死で探し続けるが、やはり、ここでも個人情報保護法とやらに阻まれる。その後、藁にも縋る息子が突然職場の寮から消えた、そう一報を受けたのは彼女(シングルマザー)自分の勤務先へと出発する直前だった、警察に相談しても個人情報だということで色よい返事は返ってこない、その後も必死で探し続けるが、やはり、ここでも個人情報保護法とやらに阻まれる。その後、藁にも縋る思いで私立探偵工藤(たぶん偽名だろう?)に頼る、工藤も方々捜し歩き行った先で警察のポリBOX などにチラシを貼ってもらうなどするが結局見つからず。手がかりすら見つからない。
最後に、結局彼らは何から逃げたかったのか?
えー、普段こうゆうちょっと重い題材のドキュメンタリーを見ることはあまりないのでとても勉強にはなりました。さて?!彼らは結局何から逃げたかったのでしょう?職場から?親から?ヤクザから?上司から?借金から? まあ、普通に考えれば職場が嫌なら辞めて他の仕事を探せばいいし、親が嫌なら離れて暮らせばいいだけであって、もちろんヤクザや借金取りから逃げるには夜逃げ屋という選択肢もあるだろうが、結局、仮にどこに逃げたとしても過去や自分からは逃げられないだろうし、うーん、これは本人たちしかわからないことなのであろうとしか言いようがありません。 この映画JOHATSU(蒸発)は仙台では明日まで、全国ではまだまだ公開している劇場もあるので興味のある方は劇場に足を運んでいただければと思います。
