歴史
昆布の歴史は古く、縄文時代末期にアイヌ民族から伝わったとされ、奈良時代には朝廷への献上品でした。
江戸時代には、北前船が北海道~大阪へ運ぶ「こんぶロード」が確立していました。
そこから全国や沖縄、清(中国)へ広がっていき、日本の食文化の基礎である「だし」や佃煮が生まれたそうです。
起源(縄文~古代)
アイヌの人々が「コンプ」と呼び、利用していたものが起源とされていました。
797年の「続日本紀」に朝廷へ献上された記録があるそうです。
中世(鎌倉~室町)
北海道の松前と本州(主に越前・敦賀)の交易が活発になり、京都へ運ばれるようになりました。
近世(江戸時代)
「こんぶロード」の確立。
北前船により、北海道から下関、瀬戸内海を経て大阪へと運ばれていき、そこから琉球(沖縄)や中国へと輸出されていきました。
この過程で、昆布消費量日本一だった大阪をはじめ、地域ごとの食文化が形成されました。
近現代
昭和41年(1966年)にコンブの1年栽培(促成栽培)に成功し、安定供給が可能になりました。
縁起
昆布は「喜ぶ」の語呂合わせや古称(広布)から祝い事や長寿を願う縁起物として、結婚式の引き出物、おせち(昆布巻き)、結納品(子生婦)などに使われていました。
室町時代には武将が「打ち勝ちよろこぶ」と出陣の儀式に用いたことでも知られています。
「よろこぶ」
語呂合わせで「喜ぶ」に通じて、幸福や喜びを招きます。
「子生婦(こんぶ)」・「子生(こぶ)」
子孫繁栄(子宝に恵まれる)の願いが込められています。
養老昆布
不老長寿を願い、健康を祈ります。
「広布」
平安時代の呼び名となっています。
喜びを「広める」という意味に加え、結婚の「おひろめ」にも通じています。
おせち料理
「昆布巻き」として、長寿や子孫繁栄の願いを込めて食されています。
結婚式
引き出物や結納の席での「寿留女(するめ)」「子生婦」として使われていました。
贈答品
長期保存が効くため、相手の繁栄を願う贈り物として選ばれています。
