不安の対処法 『不安障害持ちの備忘録』

極度の人見知りを経て社交不安障害の診断を受けた私が、出先で不安や恐怖を感じたときに気持ちを落ち着かせる方法を紹介します。

〇不安を感じやすい状況を把握する
多くが対人関係だと思います。知らない人と話す時、知らない場所に行くときなど。どんな時、どんな場所で、どんな人と、何をするとき。紙に書き出してみると共通点があると思います。鍛えたいなら敢えてその状況を作ったり、日常生活や将来必要なことでないのなら、ある程度避けてもいいかもしれません。

〇不安なときに鋭い感覚
聴覚や視覚、嗅覚。一番意識を集中させていた感覚は何だったでしょうか。音を聴くのが辛いなら耳を塞ぐか、イヤホンをするといいかもしれません。行き交う人が気になるときはたまに端に移動して目を瞑ります。度々そんな場所に行かなくてはいけないときは、光が入りにくいようにサングラスをしたり、視力が悪い方は敢えて眼鏡を外すか、度数の低い眼鏡を掛けるのも手です。香水や食べ物の匂いが気になるなら、マスクで匂いを感じにくくしたり、マスクの外側に好きな香りのスプレーをかけるのもOK!

〇リラックスできる環境
反対に、自分が落ち着く状況も把握しておきます。外出先でも実践できそうなことで、安心できるものを持っていくのも大事です。私は逃げ込める場所としてお手洗いの場所を確認しておくようにしています。不安を感じると同時に、緊張で体温が高くなることが多かったので、脱ぎ着ができる上着を着ることも必須です。飲み物も携帯するようにして、腹痛や頭痛になる方は薬も持参。私は人混みが大敵なので土日や一般的な休日は外出を避けるようにしています。時間帯を調整して、混まない時を狙うのも策です!

〇事前に話しておく
親しい人や、これから長く付き合う人には打ち明けるのも一つの方法です。自分は感覚が鋭くて不安を感じやすいこと、どんな状況でパニックになってしまうか。解ってもらっていた方が安心して付き合えますよね。

不安というのは、誰しもが持っている感情です。防衛本能から、危険を回避するために働く機能なので、程度の違いはあれどおかしなことではないので安心して大丈夫です!
とはいえ不安に支配されると仕事や学校に行くのにも支障をきたし、買い物や散歩などの軽い外出も困難になってしまいます。例えば動悸がしたり、眩暈がしたり、ストレス性の腹痛や頭痛に悩まされたり。また予期不安といって、前回不安になった状況と同じような場面になると、再び体調を崩すのではないか、何か怖いことが起こるのではないかと、先回りして不安に駆られたりもします。そうした場合は後天的な障害があったりするので、精神科に相談してみるといいでしょう。万が一病気がなかったとしても、カウンセリングを受けることで自分のような症状の人が他にもいることを知ることができ、相談をする経験は大切な一歩です。気軽に受診してみてくださいね!

とにかく外出先で辛くなったら、絶対に無理をしないこと。倒れたりする前に、しゃがんだり水分を摂って、休息をとってくださいね。店内だった場合は陳列棚の前でしゃがむと、話しかけられにくく、目を瞑っても気づかれません。心だって、疲れた時は休むのが大切です。
***誰もが心穏やかに過ごせることを願っています***

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Snow

小説を書くことやハンドメイドが趣味です。動物も勿論大好きです! 小柄なうさぎを飼っています。コーギーのような柄の、立ち耳のネザーランドドワーフです。

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