「かたじけない」の語源について
「かたじけない」は「ありがとう」に変わる言葉です。 平安時代に使われていた古語が語源で、元々は「恐れ多い」という意味の言葉でした。
恐れ多いとか申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちが入り交ざった、実に、日本人らしい言葉ではないかと思いました。
とはいえ、今ではすっかり耳にしなくなった「かたじけない」ですが、現代でも使えるようにする為には敬語にする必要があります。「かたじけなく存じます。」や、「かたじけなく思います。」など…
「かたじけない」だけで、2つの意味を持たせることができるので、「すみませんが」や、「恐れ入ります」などと、言わなくても「かたじけない」だけで済んでしまうのです。
◆「かたじけない」の語源と漢字は?
「かたじけない」は、平安時代にはすでに使われていたとされています。「かたじけない」の語源としては諸説ありますが、そのうちのひとつに、「かたし」や「かたしけ」等の言葉が語源になっているという説があります。
また、「かたじけない」を漢字で書くと、「添い」とこれは、「恐れ多い」や「もったいない」という、へりくだって感謝している気持ちを表しています。
「辱い」と書かれることもあります。「はずかし」とも読める文字でこれは「恥ずかしい」という気持ちを表しています。
近頃は「恥ずかしい」の意味合いでは、ほとんど使われていません。
とは言え、「ありがとう」に代わる言葉なのは間違いなさそうだし、便利な言葉なので、ちょっと覚えておくのも悪くないと思います。