テレビを見ていたとき、○鯉の○辺さんが、○○ほどまじめぶりたがる、という意味のことを言っていました。
そう、まじめぶりたいんです。
○○な自分は○○にされることがとても気になるので、なるべく○○にされないようまじめぶりたい気持ちが強いです。この記事を書いている少し前の出来事だと、スタッフさんに褒めてもらったら(真に受けるほうなので、これはお世辞だ、と自分に言い聞かせた、が)勝手に舞い上がり、今まであまり取り組んでこなかった記事作成を何日か続けた(あまり進まなかった)、文字入力も50分間で2件くらい増えた(入力量が2倍くらいに増えるのであれば、こういう性格でもいいと思えるのですが)という状態になったことがありました。そんなことばかりで、加えて変にプライドが高いところがあるので(崩れやすくもろいプライド)、すぐ落ち込んだりします。
そこで今日はまじめぶり、日本語訳だけ読んだことのある『大学』の感想を書いてみようと思います。中国の古典らしいです。武士の子供は教養のために読ませられたと聞いたことがあります。多分『独学の精神』(前田 英樹 著、ちくま新書)を読んだときにでてきて買ったのだと思います※1。漢文や書き下し文(書き崩し文と覚えていました)を少し見ましたが、やはりわからず、現代語訳を読みました。現代語訳だけを見ると意外と短く、目を通すことはできました。見てみるとどこかで見たような言葉が出てきました。名言の元になっている文章なんだな、と感じました。自分がわかる範囲で何度か音読もしましたが、途切れました。今は内容も全然思い出せません。こんなこと書いてあったかな?と思いながら読み直しました。毎日書いてある内容を疑問形にして自分に問うてみるとよいのだと思いますが、自分はしたことがありません。徳を身に着ける、人を仲良くさせる、自分の精神を善い状態に、と最初の日本語訳を簡単にしてそう捉えましたが、そんなことを思うだけで自己嫌悪にとらわれ、プレッシャーに耐えられず精神状態が悪くなりそうです。朝起きたらそのまま寝ていたくなります。『愛するということ』(エーリッヒ・フロム 著、鈴木 晶 訳、紀伊國屋書店)には、愛することは技術だ、というようなことが書いてありました。まじめになるのも努力してできるようになるものでしょうか?筋力トレーニングの回数を少しずつ増やしていくように、1日にまじめになる回数を少しずつ増やしていくしかないのでしょうか?かなり根気が必要そうです。やはりまじめぶるのが自分には合っているようです。
※1 まじめぶるのとつながるところがあるのですが、劣等感を抱えている自分は自己啓発本をつい買ってしまいます。このときも『独学の技術』(東郷 雄二 著、ちくま新書)という本を探して本屋に行ったのですが、棚を探しても無く、たまたまあった『独学の精神』を迷った末に買いました。この本は、学ぶ意欲がとても強い方に独学について語る内容だったと思います。本当に学ぶというのはこういうことなのかと思いました。しかし、自己啓発本を集めることに関心が強い自分には火はつかず今に至ります。
参考資料
- 『大学・中庸』金谷 治 訳注、岩波文庫
- 『独学の精神』前田 英樹 著、ちくま新書