今回は過去に聞いていたCDについて書こうと思っています。音楽はあまり知りません。気になったものを飽きるまで聞くということがいつもです。熱しやすく冷めやすいので、期間は続いても2週間くらいです。自分の中では持っているCDが多い音楽家さんのことを書きます。
過去にNHKで放送されていた「スタジオパークからこんにちは」という番組に出演されていたのをたまたま見て、この人の曲を好きになってみよう（？）と思い、上原ひろみというピアニストのCDを買っていたことがあります。今はもう買っていませんが、テレビで上原さんの曲が流れると、あ、と反応し懐かしんでいます。上原さんをご存じの方は意外と多いのではないでしょうか。ピアノだけの演奏で「ミュージックステーション」に出演されています。また、NHKのニュースでもコロナ禍にいち早く東京でライブを開催したことが紹介されていました。『上原ひろみ サマーレインの彼方』（神舘 和典 著、白土 恭子 写真、幻冬舎（文庫版もありますが、現在はどちらも中古品しかないようです））には、おもしろいエピソードがたくさん書かれています。小さい頃、お客さんが訪ねてきたとき、自分の思いを歌にしてその場で歌っていたとか、小学生のとき学校にある楽器を全部調べて編曲をしたとか。以下自分がよく聞いていた曲をあげて、少し感想のようなものを足します。
「The Tom and Jerry Show」という曲は、メロディーが耳になじみやすくCDを買ったばかりのときによく聞いていました。とても楽しい曲で、どこかで聞いたことがなかったかと錯覚するような曲です。2人がふざけあう部分だけでなく、友情のようなものを弾いていると思われる場面もあります。「トムとジェリー」を見たことがある人は、こんな感じだったなとうなずく曲だと思います。アルバム「Another Mind」に収録されています。
「Time Control, or Controlled By Time」 とてもノリのいい曲です。ピアノとギターのユニゾンで曲が始まります。始めのメロディーを弾いた後、ギタリストは、俺が弾いたんだよ、という顔をしていたことがあったとか。自らも超絶技巧と紹介される上原さんが、ギタリストにむちゃぶりをした曲のようです。素人なのでこういう曲を弾けたらと憧れます。アルバム「Time Control」に収録されています。
「Children in the Summer」はとても明るくなれる曲です。シンガーソングライター矢野顕子さんと共演したアルバム「Get Together～LIVE IN TOKYO～」に収録されています。矢野顕子さんが過去に発表した曲を共演時にアレンジして演奏したもののようです。子どもの頃の純粋さ、楽しさ、明るさ、エネルギーが感じられる曲です。明るいエネルギーに触れたい方はぜひ聞いてみてください。上原さんのソロ部分がおすすめです。
「Fool on the Hill」 ジャズピアニストのチック・コリアと共演したアルバム「Duet」に収録されている1曲。Foolの意味がわからなかったので、山の上で馬鹿な話や実現しそうもない夢を語ったりして、楽しかった思い出を表現した曲と誤解していました（Hillも間違っていました。「丘」の意味だそうです）。とても楽しそうなアレンジなんです。友達や家族とハイキングでも行ったのかと思っていました（原曲を忘れて一度聞いてみてください）。「りりっくりすと」というサイトでは、「Fool on the Hill」は「丘の上の愚か者」の意味で、インドの宗教家をイメージした曲と紹介されていました。原曲はビートルズの曲だそうです。
「Spectrum」 NHKの「4K8KPR 新しい世界へ～上原ひろみver」で流れていた曲です。はっきりとはわかりませんが、過去のいろいろな曲が混ざっているような気がします。Spectrumは連続体などの意味があるそうで、虹のようなものを指す言葉だそうです。この曲は上原さんの曲のスペクトラムなのでしょうか。ちょうちょが飛んでいるところや花が開くところは、静かな雰囲気のところなのに、曲の始めの部分よりボルテージは上がっているように聞こえます。他にも映像も曲にとてもリンクしているように感じます。NHKの映像を見ると、膨大な映像の中からどうやってあんなにぴったりなものを選べるのか不思議です。羊の疾走とか小澤征爾さんのオーケストラとか教会と思われる建物とか砂をまき散らすところとか。3分の時間を一気に走り抜けるような演奏です。アルバム「Spectrum」に収録されています。
参考資料
- NHKクロニクル
- 『上原ひろみ サマーレインの彼方』（神舘 和典 著、白土 恭子 写真、幻冬舎）
- UNIVERSAL JAPAN 公式ホームページ
- ウィキペディア
- 「りりっくりすと」
