同人誌印刷に必要な8つの手順

 ここ最近(2020/05/13時点)、外出自粛の流れは今も続いています。そのため家にいる時間も長くなり、イベントも中止と悲しいことは続きますが、せっかくなら今のうちにやれることはやろう、ということで。
 私が以前、小説同人誌を頒布した際のメモを書き直したものを公開しようと思います。小説本向けの記事ですが、イラストやマンガの本を作りたい方にも参考にしていただけるかと思います。
 ※入稿する予定の印刷所への会員登録はすでに済ませている前提で進めます。ある程度用語が分かっている人向け。
今回は大まかな流れを紹介します、詳しいことは別記事にて。

1:まずは下準備。締め切りを決めます
 コミケなどで頒布する同人誌ならば、イベント前に余裕を持って本が出来上がっていることが大切です。加えて大きなイベントの場合、直前になると印刷所は発注が増えて忙しくなるため、できるだけ入稿の予定は早めに。印刷所によっては、出来上がった本を受け取りたい日よりも早く入稿するほど印刷料が割引されるところもあるので要チェック。

2:下準備その2。思うままに表現します
 これが最も重要かつ大変な作業です。この辺りに関しては印刷とは直接関係しないので、好きなものを創作しましょう。小説本かつ必要な場合は、挿絵や表紙イラストを準備するのも忘れずに。

3:作品をレイアウトします
 印刷に直接関係してくるのはここからです。私が利用したことのあるおたクラブさん(https://otaclub.jp/)では、小説用のテンプレートと諸注意ファイルがダウンロードできるので、よく見ておく必要があります。
 自分の好きな小説やマンガのレイアウトを参考にするのも手です。なお奥付は絶対に必要なので、最後のページに付けましょう。

4:印刷所指定の形式で書き出します
 先述したおたクラブさんでは、小説本の場合「pdf」という形式で本文を書き出す必要があります。私はイラストをWordデータの中に組み込んで書き出しましたが、イラストを分けておく方法もあります。

5:データチェック
 書き出したpdfは、基本的には実際に印刷されるものと同じレイアウトになっています。pdfデータをよく見て、誤字や脱字、レイアウトのズレなどがあれば元ファイルの修正→再度書き出しからの確認を。

6:入稿
 印刷所によっては、専用のクラウドにデータを送り、そこから確認作業に入るところや、印刷所のwebサイトに直接入稿するところなど様々な入稿方法があります。
 事前にサイトで見積もりができる印刷所の場合、本文ページ数や表紙に使う用紙などを入力すると大方の価格を知ることができるので、そこを参考にしつつ部数を決め、データを送ります。
 加えて、出来上がった本を自宅に送るか、イベント会場にイベント当日搬入してもらうかなど、細かく選ぶことのできる印刷所もありますので、自分に合った方法を選んでください。

7:印刷所によるデータチェック完了。入金します
 データチェックをせず、極めて低価格で印刷してくれるところもありますが、基本的には印刷所側でデータチェックが入ります。そして問題がないと判断された場合、入稿の際に決めた支払い方法で入金できるようになります。
 会員登録の際に使用したメールアドレスに入金についてのメールが届くことがほとんどなので、それを確認して期限までに入金しましょう。

8:本完成。指定の場所に届きます
 ここでようやく出来上がった本とご対面です。実物を見てどこが満足でどこが不満だったか、という点はしっかりとメモして、次の本に活かしていきたいですね!

 さて。次の記事からは、今回の記事の内容をそれぞれ掘り下げていこうと思います。印刷所の決め方など、まだまだ分からないことがある方は必見ですよ!

 そして最後に。出来上がった本は他の誰でもない、あなたにしか作れないものです。自分の「好き」を詰め込んだ、悔いのない一冊を大切にしてくださいね。

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静海

小説を書くこととゲームで遊ぶことが趣味です。ファンタジーと悲恋と、人の姿をした人ではないものが好き。 ノベルゲームやイラスト、簡単な動画作成など色々やってきました。小説やゲームについての記事を書いていこうと思います。

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