ネット上の「ショートケーキの起源」について
筆者がネット上にて調べたところによると、日本式のショートケーキはコロンバンの創設者、若しくは不二家の創設者がアメリカから持ち帰ったショートケーキのレシピを日本風にアレンジしたもの、という説が今のところ有力な模様です。
ショートケーキの画像
文献に出ていたウィーンの「ショートケーキ」
しかし、筆者が偶然「ウィーン菓子」のレシピ本をなんとなくめくっていた時、日本のショートケーキに大変よく似た構成のケーキが出ていることに気が付きました。
スポンジ生地を円形の型で焼いて、生クリームとイチゴを挟み、生クリームでコーティングしてイチゴをのせるところまでそっくりです。
ショートケーキの起源についての推論
筆者の推論ですが、コロンバンの創設者か不二家の創設者のどちらのお方かわかりませんが、ドイツ・オーストリア系の移民の経営するお菓子のお店にてこのケーキを見かけ、これなら日本人の感性に合うのではないかと思ってこの構成を日本風にアレンジしたのが、現在日本中のケーキ店で作られている「イチゴショート」の原型なのではないかと考えております。
当時の日本人は、ケーキは高級なお品と考えていて、アメリカ風の「ショートケーキ」では気軽すぎて、そのイメージに合わなかったのでしょう。これなら、高級なイメージがあると考えたのではないでしょうか。
ウィーン風のスポンジ生地では、少し水分が足りなくて日本人の口に合わないという側面があるので、この辺は配合の試作を重ねて日本人好みのスポンジ生地を一から作ったのでしょう。
おそらく、最低でも数十回は配合を変えて、生地を焼いてみる、という試作を重ねたものと思います。その努力には頭が下がります。
これからも、あちこちの国の菓子や料理が日本風に「翻訳」されて日本人の食卓にのぼるものと思います。
その影には、努力と苦労と試作を重ねた職人様方がおられることを忘れないようにしたいと思います。
ショートケーキについて
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%AD
ウィーンのイチゴのケーキ