かなり昔から始まっていたイチゴ栽培
皆様は、イチゴがどこから来たのか、ということを考えたことはおありでしょうか。
もちろん、開国後に栽培種が欧州から来た事までは確かなのですが、背後にはもっと古い歴史があります。
イチゴの画像
北半球のアジアや欧州にて、野生のイチゴは広く分布しておりまして、古代ローマでは既に栽培が行われ、品種も確立していたという話もありますし、この事実から考えると、もしかすると欧州に分布していたネアンデルタール人も、生きていたころははちみつとイチゴを煮て作ったジャムを楽しみ、古代ローマの論客達は、政治論議をしない時には、どのイチゴの品種が一番おいしいか、などと論議をしていたのかもしれません。
とはいえ、現在の日本で栽培されているイチゴは、オランダから輸入された品種が改良されたものが一般的です。
あまおうも、とちおとめも、オランダイチゴの子孫になります。
また、フランスにオランダ系の栽培種が持ち込まれたのは、府レジエという人物によるものなので、フランス語では、イチゴをフレーズ、イチゴの植物やケーキをフレジエと言うらしい、という俗説も広まっております。
少々困ったイチゴのブランド化と値上がり
昨今は、イチゴのブランド化が進んで価格がかなり上がっているので、なかなか手が出しづらくなった、という困った事態が起こっております。ジャム作りなどに気楽に使えなくなってきたのです。海外産の冷凍イチゴは割安で販売しておりますが、どうも手を出す気になれません。筆者の自宅のイチゴジャムも、最近の瓶のラベルに書かれている果実の産地は、「エジプト」となっていて、驚かされます。人件費の関係でしょうか。
日本のあちこちの会社にて、イチゴの植物工場での生産の試みがなされているようですが、これが成功し、また、少し酸味の強い品種も栽培していただいて、気楽にストロベリージャムが作れる状況になっていただきたいと切に願っております。
イチゴの歴史について