酢はお酒の副産物
皆様は、酢についてどんなイメージを持っておられますか。
サラダのドレッシングやマヨネーズの原料、また、ピクルス液の原料として必須のものです。
ドレッシングの画像
酢の歴史は、お酒の歴史とともに始まったと考えられております。
古代メソポタミア文明の時代、お酒を作ったあと、さらに時間が経つと、酢酸菌による発酵が起こって、酢が自然にでき、それを調味料として使い始めたようです。
日本には酒の作り方とともに酢の作り方が遣唐使とともに伝来し、今にいたっています。
怖いと思った「合成酢」
醸造酢は酒を作ってから酢を作りますが、昔、合成酢と銘打ってあるものはどうやってつくるものかと調べてみたところ、なんと「氷酢酸」を水で薄めたもの、と書いてあって、若いころに震えあがったのを覚えております。
筆者が知っている限りでは、氷酢酸というのはかなりの劇薬で、紙片に少しつけるとそこから火が付くような代物です。水で薄めてあれば安全とはいえ、それを口に入れるのは怖いように思いました。きちんと検査して、濃度を確認してから出荷していただきたいものです。
これは、先の大戦中の物資不足により開発されたもので、だんだんと醸造酢が作られるようになったご時世に安心致しました。
これから、また世界情勢が悪くなり、合成酢が出回って事故がおこるような社会にならないことを祈っております。
酢の歴史