徳川家康の好物はなんだった?家康ゆかりの食材6選!

徳川家康の座像

2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の影響もあって、いま徳川家康に注目が集まっています。

戦国の世を生き抜き、74歳で亡くなった家康は当時としてはかなり長生きでした。彼は常日頃から食事や健康に気を使っていたとされています。では具体的にどんなものを好んで飲食していたのでしょうか?

さっそく家康の好物を探っていくことにしましょう!

☆目次
①麦飯
②麻機蓮根と山芋のとろろ
③八丁味噌
④天ぷら
⑤折戸茄子(ナス)
安倍茶(静岡本山茶)
・最後に

①麦飯

麦飯

家康が主食としていたのは白米ではなく、麦飯でした。

当時、精米にはかなりの手間ひまがかかり高価だったことから、倹約するために麦飯を食べていたという側面もあるようです。

ある日、家臣の一人がお椀に白米を盛り、その上に麦飯をかぶせて食膳に出したところ、家康は怒ってその家臣を叱ったというエピソードも伝わっています。それだけ麦飯にこだわりがあったのでしょう。

当時はおかずの種類が限られており、カロリーは主に主食であるご飯から摂っていました。だからこそ家康は麦飯にこだわったのでしょう。

②麻機蓮根と山芋のとろろ

山芋ととろろ

家康が麦飯と合わせて食したことで知られているのはとろろです。

家康は静岡の麻機沼で採れる麻機蓮根と上質な山芋をすりつぶし、とろろにして麦飯にかけて食べていたといわれています。いわゆるとろろ飯ですね。このとろろ飯は今では東海道の丸子宿の名物となっています。

山芋は、滋養強壮や疲労回復に高い効果があるといわれています。

家康はとろろと麦飯の組み合わせをこよなく愛しました。それが体に良いことを経験的に知っていたのかもしれませんね。

③八丁味噌

大豆から作られる味噌

家康は味噌汁に具をたくさん入れて、麦飯と共に食べていました。

彼が特に好んだのは、生まれ故郷三河は岡崎の名産「八丁味噌」。家康は八丁味噌にとても愛着を持っていたようで、江戸に本拠を移してからも、三河から慣れ親しんだ八丁味噌を取り寄せていたほど。

八丁味噌は豆味噌に分類され、一般的な味噌に比べて熟成期間が長く、それによって独特の風味を持っていることで知られています。

家康は戦の携行食としても味噌を推奨しています。手軽に食べられて、栄養もある味噌の良さを見抜いていたのでしょうね。

④天ぷら

揚げ物が好きだった家康は、天ぷらもよく食べていたとされています。

そのなかでとくに有名なのは鯛の天ぷら。「慶長日記」によると、当時上方で流行していた鯛の天ぷらを家康が所望したので、京都の豪商が献上しました。家康はこの味をたいそう気に入って、たくさん食べすぎ、腹痛をおこして亡くなったといいます。

しかし近年の研究によって、本当の死因は以前から患っていた胃がんである可能性が高いことが明らかになりました。

てんぷらは、旬の食材をおいしく食べることができる料理です。家康は食材を天ぷらにすることで、おいしく旬のものを味わっていたのですね。

⑤折戸茄子(ナス)

茄子の田楽

「一富士二鷹三なすび」という言葉は、家康の好んだものから生まれたという説があります。この言葉からもわかるように、家康は大の茄子好きでした。中でも好んでいたのは静岡県三保の折戸で栽培されていた「折戸茄子」

今では丸々としたテニスボールのような茄子ですが、江戸時代の折戸茄子は親指ほどの大きさだったそうです。しかしお値段はなんと5個で1両という超高級品。そんな折戸茄子は、家康の死後も徳川家に献上されました。

家康がこの茄子をどのように食べたのか、詳しいことは史料には残っていません。しかし静岡の郷土料理として、味噌などと合わせて焼いた「折戸茄子の田楽」が伝わっています。家康も田楽にして折戸茄子を食べていたのかもしれません。

安倍茶(静岡本山茶)

緑茶

徳川家康はお茶を好んで飲んでおり、茶道を嗜んでいました。

家康が特にお気に入りだったのは駿河でつくられていた「安倍茶」(現在の静岡本山茶)。隠居した後、静岡市北部の井川大日峠に茶を貯蔵しておくための蔵を建てさせるほどでした。

夏の間、茶壷に詰められて大切に保管された御用茶は、秋に熟成された深い味わいとなって駿府城に運ばれました。家康はそのお茶を心ゆくまで味わったことでしょう。

・最後に 家康は身近で身体によいものを好んだ

ここまで、家康が好んで食べたり飲んだりしていたものをご紹介しました。

徳川家康は質素で倹約家というイメージが強いですが、食に関しても華美なものは好まず、素朴で自らの出身地にゆかりのある食材を好んでいたことが分かります。

血で血を洗うような戦国時代を生き延び、ついには江戸幕府をひらいて以後200年におよぶ平和な世の中の礎を築いた徳川家康。家康はゆかりのある郷土の食材を非常に大切にしていたことが分かりました。

それらの多くは、現在でも味わうことができます。家康の愛した味をあじわってみるのも一興ではないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

☆参考資料
Q.ウソ?ホント?家康“天ぷら死亡説”
てんぷらの良いところ
徳川家と縁の深いお茶の国
5月 こころとからだに作用する緑茶の健康効果を知っていますか?
家康の長寿と温厚さは「麦ごはん」のおかげ!?|大麦百科
白い米を混ぜた家臣を叱る!「麦ごはん」に異様なこだわりを見せた徳川家康【哲舟の「偉人は食から作られる!」 VOL.8】 | 歴人マガジン
家康の愛した「赤味噌(豆味噌)」って?実は戦国武将と共に進化した味噌の世界
徳川家康│日本の食文化と偉人たち|未来シナリオ会議|キリンホールディングス
味噌の栄養 みそ大百科
なぜいま、味噌が再注目されるのか – MISOVATION
家康公もお気に入り – ふじのくに名物
家康公の史話と伝説とエピソードを訪ねて – 麻機地区方面〔麻機は麻畑とも書く〕
山芋(とろろ) | 成分情報 | わかさの秘密
レンコンには健康によい成分が多く含まれています
家康忌?なすび記念日?~家康が愛した「折戸なす」~〈tenki.jp〉
【管理栄養士が解説】なすは栄養がないって本当?栄養をムダなく摂る方法を解説 – トクバイニュース
折戸なすの田楽 静岡県 | うちの郷土料理:農林水産省

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きんいろ旅程

きんいろ旅程(りょてい)と申します。おもに歴史や競馬などをテーマに、幅広く記事を執筆中。「どんな人にも読みやすい記事を書く」ことをモットーに、日々WebライティングやSEO、Wordpressなどを勉強中です。名前の由来は競走馬「ステイゴールド」から。Twitter→@kinniro_ryotei アイコン:畦ノつぶて様 @azeno_tsubute22

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