SSDについてのお話も、いよいよ第4回目になりました。今回のお話は、
よく見ないと分からない「隠された」性能に関するお話になります。
読者のみなさん、こんにちは。筆者のMJDeです。
本記事をご覧頂き、ありがとうございます!
タイトルにもある通り、今回は、SSDを探していた時の出来事について、
第4回目をお届けします。
前回までの第1回、第2回、第3回の記事も読んでいただけると嬉しいです。
前回までの振り返り:
#1・SSDとは
・SSDを探し始めたきっかけ
・他の選択肢:HDDタイプとクラウド型タイプについて
#2・内蔵型or外付け型
・記憶装置の物理的なサイズと厚みについて
・セルフパワーorバスパワー
#3・データの最大保存容量について
・接続方式によるデータ間の転送速度の違い
・M.2の存在を知る
それでは、今回の記事では、M.2使用開始前の意外な注意点と、前回記事中で
触れた「隠し容量」と、実はもうひとつある隠し要素「隠し転送速度」について
お話したいと思います。
M.2の「発熱」について
M.2を装着して使い始める前に、特にノート型パソコンで知っておくべき
(もちろんデスクトップでも)注意点についてお話します。
それは、M.2が放つ「発熱」問題についてです。
従来のSATA規格よりも、高速になった分、部品がかなりの高熱になります。
部品を直接手で触ると、やけどを負いかねない程、高熱になります。大抵
部品はノートパソコンのちょうどキーボード部分にこの部品が搭載されて
いることが多いので、キーボードを触ると熱いと感じるのはこの為です。
また、メーカー製などのパソコンの場合は、「ヒートシンク」と呼ばれている
放熱用の部品が、あらかじめくっついていることがあります。これをつける
ことで、高温になったM.2の熱を、少しでも外部に放出することにより、
温度を少しでも和らげる効果があります。もしつけなかった場合、放熱が
されず高温状態が続いてしまうので、増設や転用をする場合は、
「ヒートシンク」対策も必ず行うようにした方がよいでしょう。
・知っておくと便利な豆知識
デスクトップやノートパソコン内部に組み込まれているM.2は余った
場合、外付けのSSDとして使うことも出来ます。この場合についても
「ヒートシンク」をつけてからケースにしまって接続をしておかないと、
かなり高温になってしまい、持ち運ぶ時ケースに入っているとはいえ
熱すぎて持ち運び出来ない事態にならないよう、注意が必要です。
ケースについては、プラスチック製より金属製の方が多少放熱効果は
あると思いますので、ケースを探して増設する時は考慮しましょう。
データの最大転送速度には、実は “2種類” あったという衝撃
筆者自身、SSDを買い替えで改めて探すことになるまでは、このような
知識は全く知らず、調べていく過程で、そんなことになっていたのかと、
衝撃を受けてしまいました。もしかすると、過去に知らずに旧製品を
使っていたとしたら、製品選びを失敗していたかもしれません。
筆者が昔使っていたデスクトップ型パソコンには、大きめのM.2が搭載
されていたので、ノート型に転用しようとしましたが、転用出来なかった
ことで1枚余ってしまい、さらには旧型のノート型パソコンに、たまたま
M.2がついていたことを知り、旧型には既に持っていたSATAタイプの
2.5inchSSDへ代用することで、計2枚M.2の余りが手元に残った
状態になった時に、外付けSSDとして転用して使ってみましたが、
ヒートシンクをつけて金属とプラスチック製のコンボであっても、
ちょっと発熱が心配になり、結局手放すことになりました。
そこで、新しい「外付け専用設計」のM.2を探す過程で、最大転送速度自体
にも性能差があると知りました。
例えば、仮に最大転送速度が2GB/sの速度を謳っている製品があった場合、
常に2GB/sの速度でデータのやり取りが行われるわけではないという製品
が存在しているということです。
実際に使ってみると、実質速度が20MB/sだったという事例も存在しており
これはファイル1つあたりのサイズによってバラつきが出てしまいます。
1つのファイルが1GBであれば、ほぼ数秒で転送が終了するので、体感的には
速度が速いと実感できるのですが、もしこれが1つのファイルで100GB
だった場合、何分か転送には時間がかかるので、転送が終わるまでの間、
常にどれくらいの速度が出ているかで大きく変わってきます。
そのため、製品を探すときは、製品ページにざっくり書かれている内容ではなく
製品を製造しているメーカーのカタログシートや仕様詳細のページを見にいって
本当のところはどうなっているのかをきちんと確認しておく必要があります。
また、2GBと20MBの表記だと、数字だけ見ると10倍に見えてしまいそう
ですが、実際には単位を揃えると2000MBと20MBで、なんと100倍の
差があります。(厳密には違いますが、分かりやすく表現しています)
実際に使える容量は最大値よりも少ない場合もあるということ
1つのファイルサイズの違いで体感的な転送速度が違ってくる場合もあるという
お話をしましたが、実はこれだけではなく、その製品の最大保存容量に対して
速度が変わってくるというパターンも存在しています。
例えば、まったく保存していない場合(最大保存容量1TBに対して、残りの
空き容量が1TB、つまり100%未使用)は2GB/sで転送出来るけど、
空き容量が500GB、つまり50%使用済みの場合は、20MBの転送
速度になるように設計されている製品もあるということです。
つまり、保存するための製品なのに、保存していくと性能が下がるという事態が
起こりえる製品も存在していますので、実際のところ、常にどれくらい速度を
保てて転送できるのか、最大ではなく常にどれくらい速度が出るのかを見る
ことも大切な確認方法のひとつになります。
もちろん、最大限保存しても最大転送速度と常に転送できる速度が同じ製品も
存在していますので、選ぶ時にしっかりと性能を発揮できる製品を選べるよう
にしておくことも大切です。
まとめ
今回の記事では、
・M.2の「発熱」について
・データの最大転送速度には、実は “2種類” あったという衝撃
・実際に使える容量は最大値よりも少ない場合もあるということ
についてお話ししました。
次回の記事では、SSDに買い替える前に使用していたHDDのお話と、
外部が運営している(外部に保管する)インターネット上にデータを
保存するクラウド型サービスについてお話したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
