※ ネタバレを含みます。長いため複数回に分割していて、これは8回目です。
前回は高空への浮上準備まででした。今回は目的地のロンカ遺跡です。
ロンカ遺跡
爆発が時折起きる(対空砲火の演出?)が、別にぶつかってもダメージは受けないので気にせずに4か所の砲台を破壊する。出現する砲台は位置ごとに偏りこそあるがランダム(旧スマホ版以降は位置ごとに固定)なので、2種類共倒したい場合・片方だけ倒したい場合はセーブからのリセットを繰り返す可能性がある点に注意。かえんほうは名の通り青魔法「火炎放射」しかしてこないので縛りプレイでなければ苦戦しづらい。ロケットほうは青魔法「ミサイル」とロケットパンチ(どこからパンチを飛ばしてるのだろうか……もしかしてそれを考えさせて混乱状態にしているのだろうか)という割合ダメージ系のみだが、物理職が混乱すると戦闘不能になる可能性が高めで危険……実際初プレイでは戦闘不能者が出た。どちらも雷が弱点で、図鑑のあるハードでもPR版以外では図鑑に記録されない。破壊し終えると巨大砲台が出現する。退却は可能なのでベッドで回復してきてもよい。なお、巨大砲台出現後にマップを切り替えると爆発が止まるので、巨大砲台はあまり単艦相手の迎撃には向いていないのかもしれない。
そして巨大砲台ことボス「ソル カノン」との戦闘になる。ソル カノン自体はため時間の長い攻撃のみなのだが、オプションの2機の「ランチャー」が老化ミサイル(技名表示なし)でHPを半減させつつ老化状態にしてくる。ランチャーのHPは3桁(内部的には5桁あるが特定のHP以下になると倒れる)なので素早く倒した後に老化をエスナで治療するとよい。老化ミサイルの直後にソル カノンの攻撃が飛んで来ると確定で戦闘不能が出る。最速で倒すなら高火力な忍術か、ランチャーにはレベル5デスが有効なのでどちらかがおすすめ。そしてソル カノンは6回のメッセージの表示の後に「はどうほう」で最大HPの半分のダメージとスリップ状態を全員に与えてくる。最大HPがダメージ基準なので回復がおろそかだとあっさり死ねる。スロウが通じるのでメッセージの出る速度を下げられるが、一度撃った後は3回のメッセージ後に撃つようになるので回復タイミングに注意。ちなみにこのメッセージは宇宙戦艦ヤマト(ほぼそのまま)である。初プレイ時は未視聴だった(今はヤマト2199がスパロボVで出てたから分かる)ので分かるはずもなかったが。戦力が整っていて正解を知っていれば波動砲発射前に砲台を破壊できるが、初プレイではそんなわけもなく雷攻撃とこまめな回復で何とか撃破していた。
そして遺跡内部に入ると見えない床や落とし穴、様々な敵と戦って進むことになる。ここの敵は強いもの・いい報酬を持つものが多く(以下で紹介してない2種はどちらでもない)、クリアすると二度と入れなくなるので注意。最も初プレイ時は宝箱はともかく敵のほうは取り逃しまくってたと思うが。ラメイジはラ系を使う黒魔道士だが、エリクサーを落とし「しじんのふく」を盗める。ロンカナイトはハイポーションか「ちからのくすり」(レア枠)を盗める。物理タイプで回避もそこそこしてくるうっとおしい相手。ハイポーションはこの時点では店売りしておらず、他に稼ぎができそうなのは火力船のポルターガイストという混乱攻撃の使い手あたり。力の薬はハードによるが限定的な超強化または汎用的な強化のどちらかができる。せんぷうまじんはエアロラで攻撃して青魔法「ホワイトウインド」で回復してくるが、混乱か操るでこちらに使わせてラーニングできる。さらにはレア枠でエリクサーを盗め(通常枠はポーション)、「くらやみのゆみや」を落とす。ラミアは「ひらてうち」(ダメージ+麻痺、使い手はコイツのみ)、「ゆうわく」(2行動目は確定)を使うやや危険なモンスター。しかし操れば青魔法「はりせんぼん」を習得できる点、最大のメリットである「ラミアのティアラ」をレア枠で(通常枠は乙女のキッス)盗める点が良い。特にラミアのティアラはここで入手しないと終盤まで入手の機会がなくなる。複数欲しければ通常枠を盗まなくなる裏ワザを活用する手もある。ヒュドラはHPが2000あり「いなづま」や強力な物理攻撃で攻めてくるが、レベル5デスが通じるので覚えていれば問題なし。エーテルやハイポーションが盗め竜の牙を落とすが、出現率が低めなので稼ぎには向かない。ハイドラはヒュドラの死体が動いているアンデッドでHPがヒュドラの1.5倍あり、開幕からリフレク状態なうえ炎と聖以外の属性を吸収してくる。稲妻以外にも「ポイズンブレス」、ファイナルアタックで青魔法「レベル4グラビガ」を使う。麻痺、スロウ、暗闇、石化あたりが有効。アンデッドなのでフェニックスの尾でも倒せるがミスることもある。最大のメリットは「キラーボウ」を時間をかければ確実に(通常枠なしのため)盗めること。麻痺やスロウを有効に使おう。出現しやすいごく狭いポイント以外では非常に出にくいので注意。実際初プレイでは見かけなかったような……
特筆する宝は「パワーリスト」と「こだいのつるぎ」。他には円月輪やゴールド系防具がある。パワーリストは防御性能は低いが力+3の効果があるので物理攻撃役を強化するのにおすすめ。後々店で買えるが。古代の剣は攻撃力が高く1/3で「オールド」が発動(リフレクに注意)し老化させられる……ただし老化自体のバグによりSFC・PS版ではいまいち恩恵が薄い(レベルと魔力の低下くらいしか恩恵がない)うえ、SFC版ではオーバーフローバグにより敵が強化される可能性がある。味方でもこのオーバーフローバグは実行可能で、要するに能力値をマイナスにすればいいのだが、味方は素の能力値が高いため実行可能なものは限られる。魔力が1(キャラ補正なしの段階)まで下がるバーサーカーにジョブチェンジして魔力が下がる防具を身に付け、魔力依存の効果を持つ武器を装備することである。他のオーバーフローバグは戦闘時レベル・生存フラグや盗み増殖、敵HPなどに存在する。どれも初プレイで気づくはずもないが。
遺跡の最深部まで進んでタイクーン王に話しかけるが娘の話も聞いてくれない。どうやら正気ではなさそうなので戦闘かと思ったら奥にいた邪魔しているボス「アルケオエイビス」が相手。初プレイでは非常にタフで苦戦していたような記憶が……内部的には5つの敵が入れかわっているのだが。形態ごとに異なる攻撃手段と能力値や属性相性がある。能力値は最初は物理に強く魔法に弱いが、形態変化するごとに徐々に魔法に強く物理に弱い能力値になってゆく。属性相性は全形態において地属性は無効で最初は風弱点だが、形態変化ごとに冷気吸収、炎吸収、雷吸収、風冷気炎雷吸収となってゆく。攻撃手段はスリップ・ブレスウイング、猛毒・ブレイズ、暗闇・炎、麻痺・稲妻、これまで使った全体攻撃・混乱・まきつき(麻痺)・「ミールストーム」と変化してゆく。状態異常名で書かれているのは(スリップを除き)ウイング・しっぽ・つめ・きばといった技名でこれらは同じ名前だが違う効果のものを他の敵が使ったりするため。形態ごとに穴があることが多く、そしてその穴は青魔法でつけるため、ラーニングを怠らないプレイヤーなら楽に倒せる。それ以外にも全形態においてスロウと暗闇が通じる。最も状態異常は持ち越さないので有用性には難があるかもしれない。弱点は第1形態は前述したとおり風が弱点なのでエアロラなどで攻める。第2・4形態はボスフラグがないため割合ダメージやデスクローで大幅に削れる。第3形態には大きな穴はない。最終形態はレベル5デスが効いてしまう。また各形態のHPは2000未満(最終形態は2500)のため針千本も有効。形態変化はファイナルアタックなのでスリップなどで倒せばそこで戦闘が終わるが戦利品が変わる(ここら辺は古代図書館のザコと同じで最後に倒したものの分のみになる……旧スマホ版では累積するので普通に倒してしまえば全部もらえるが)。
次回はロンカ遺跡のクリスタルルームから……
脚注・考察
※1 青魔法「火炎放射」……ファイラと同威力の炎属性攻撃魔法。全体化できない代わりに消費MPが1低くリフレクを貫通する。
※2 青魔法「ミサイル」……敵の現在HPの75%の割合ダメージを与える。グラビデより消費MPが低くリフレクを貫通し、威力は高いが当たりにくい。割合ダメージ系はボス特性持ちには無効なのも注意。
※3 しじんのふく……詩人の服はこの時点でも店で1000ギルで買えるが、沈黙に耐性を持つ珍しい防具。沈黙耐性装備は他にはリボンしかないので有用。
※4 ちからのくすり……未入手のジョブのコマンドで使用する。武器攻撃力を直接上げる珍しい手段なのだが(他にはバーサクとかが該当)、GBA版以前はバグっているのかゴブリンパンチしか強化されず、重ねがけ可能。スマホ版以降は正常に武器攻撃力を強化するが重ねがけ不可。
※5 青魔法「ホワイトウインド」……使用者の現在のHP分、味方全体のHPを回復する。リフレクやアンデッド状態を貫通して回復できることが大きなメリット。特に後者はこれしかない。
※6 くらやみのゆみや……暗闇の弓矢はこの時点では高めの攻撃力と、敵の魔法回避率を無視して2/3程の確率で暗闇状態にする。魔法回避率無視が強い(耐性は無視できないが、暗闇耐性持ちは少なめ)。攻撃力的にはもう少し上の弓がここの他の敵から盗める。
※7 ゆうわく……混乱にしてくるが、使用者がカエル状態だと無効になる。ラミア系が使う場合対象の取り方が特殊で、しかもハードによって異なる。基本は男性を狙ってくるが、男性が戦闘不能な時に女性に向けて使うかどうかや、なぜか男性を無視して女性ばかりを狙う事例がGBA版や旧スマホ版で発生している。
※8 青魔法「はりせんぼん」……単体に 1000の固定ダメージ。リフレク不可なのはいいが後半は消費MPと威力が釣り合わないので使いにくい。操らないと使ってこない敵がほとんどなので知らないとラーニングし損ねる。
※9 ラミアのティアラ……最強クラスの魔法帽子で、物理防御は低いが魔法防御は(GBA版の追加を抜けば)トップで、魔法回避もトップ。魔力+3、混乱耐性、この先入手できる踊り子のアビリティを強化(詳しくは後々)という優れもの。混乱耐性装備としては唯一の店売り品で、終盤なら買える。
※10 レア枠盗み量産法……前提としてレア枠の物を1つ以上所持していること。そして通常枠の物を0にしておくこと。戦闘中に武器を何度も持ち替えて(外した武器が元の武器のところにまとまらず所持数1個でアイテム欄を1つ埋めてくれる)アイテム欄を全て埋め尽くす。すると通常枠を盗んだ判定がミスに置き換わるのでリターンを唱える手間が減る、というもの。敵を無力化すれば後は盗むを連打するだけでよくなる。
※11 いなづま……対象の最大HPの25%分ダメージを与える雷属性全体攻撃。このタイプの割合攻撃は必中なのだが旧スマホ版では魔法回避で回避できるようになって危険度は落ちたが、放つで使った時のうまみも落ちた。(操るの場合は魔法回避ではなくレベル差が基準になるのでまた違ってくる)
※12 ポイズンブレス…………毒属性の猛毒状態付き全体攻撃。振れ幅が非常に大きいため回復は早めにしたほうが良い。
※13 青魔法「レベル4グラビガ」……レベルが4の倍数の敵のHPを必中で1/4(=ミサイルと同威力)にする。レベル5デスなどと違い耐性を貫通できない。消費MPはグラビデと同じ。時空魔法「グラビガ」は1/8にできるが必中ではなく単体攻撃というように、差別化の為か本家より威力が低く全体攻撃。
※14 キラーボウ……攻撃力が高く、低確率だがアンデッドにも有効な特殊な即死効果が発生する。即死耐性は貫通しないがこれは強味。なお旧スマホ版ではアンデッドを回復させる通常の即死と同じになって弱体化してしまった。
※15 オーバーフローバグ……この場合は老化は能力を1まで徐々に下げ続けるのだが、初期値が0の能力値を下げるとマイナスになるはずだが1までしか想定されてないので、時計において0分の前が59分であるような数字の化け方を起こす。ここでは2桁の16進数なので10進数(普段使っている9+1=10で桁が上がるやつ)では0〜255までしか表現できないので0-1=255という珍妙な式になってしまう。他のゲームによっては255を超えて増加させようとしたときに大幅弱体化が起きるのもこれ。ちなみにダメージ計算上は99を越えた能力値は99として扱われるので、老化で255から少しづつ下がっていても長い間は能力値最大でのダメージ計算になってしまうこと、魔法には倍率の最低保証があるので魔力を0にしても問題なしと想定され魔力0の敵が結構いることがこのバグの危険な点。
※16 戦闘時レベルのオーバーフロー……瞬間的にレベルを上昇させるアビリティで255まで上げてから、徐々にレベルを上げる歌を使うと発生。リジェネ(HP自動回復)の回復量が下がる。
※17 生存フラグのオーバーフロー……同じ対象に256回連続で、「れんぞくま」(2回連続で魔法を使える。詳しくは後々)で「デス→レイズ(蘇生)」や「ブレイク(石化)→エスナ」を行うか、ゾンビーパウダーを天使の指輪で防ぐ、すると生存フラグがオーバーフローして生きているのに死亡判定が出る。更に同じ手順をすると正常に戻る。
※18 盗み増殖……ハードによってやり方が違ったり存在しなかったりするので手順は省くが、主に盗むと投げるの組み合わせで行う。本来持てない255個になる関係か、変な挙動をすることがある。
※19 敵HPのオーバーフロー……GBA版でのみ可能(敵のHP的にと、バグ修正的に)。敵のHPを65535(4桁の16進数の上限)を超えて回復させる(リジェネやGBA版追加技。普通の回復では不可らしい?)とオーバーした分は0から数え直しなので一気にHPが減る。
※20 ミールストーム……全体の残りHPを1桁にする。スリップ状態のキャラが食らうと死亡確定。一応シェルで命中率を下げられる。確定で無効化するにはとあるアビリティが必要でこの時点では入手不可能。
資料
記憶があやふやな点、未プレイのハードでの内容などの部分を書くのに次のサイトを参考にしてます。(アドレスは頭のh抜いてます。)
・ファイナルファンタジー用語辞典 Wiki(ttps://wikiwiki.jp/ffdic/)