キミのいる世界~present from the sky~ #16

#16  「怪しげなカウンセラー」

ピンポーン・・・・・・・
山路家に突然、訪問者が現れた。

あなた、緋舟さんじゃない?

もう・・・・そんな日か・・・

こんにちはーー!志狼くんのケアをしにきましたー!

やってきた彼女は、檜谷緋舟・・・・
俺のカウンセラーだ。
俺が小さいころから、ケアをしてくれてる
両目が見えない俺に言葉を教えてくれたり
父さん達がいない日に来て相談を聞いてくれる存在だ。
彼女はとても明るく、悩みなどを聞いてそれに因んだアドバイスもくれて
すごく助かっている。

では、オレは仕事に行ってくる。
檜谷さん、志狼を頼む・・・

はい!お父様!!
いってらっしゃいませ、志狼くんのことは
わたしにお任せください!!

父さん、いってらっしゃい・・・

俺は父さんの声が聞こえる、ドアのほうを向いて声をかけた。
父さんが仕事に行くと檜谷さんに悩みをきかれた

最近の調子はどう・・・・?

特に、変わりありませんね・・・。

そう・・・何か気になることとかで困っていない・・?

・・・・気になることといえば、
3日前に引っ越してきた隣人さんが気になる・・
それくらいです

あら、隣の空き家・・・住民が入ったのね。
わたしも今度挨拶させてもらおうかしら!

どんな人かもわからなくて・・・
俺が自分から、いければよかったんだけど
この目だし・・・・

そうね・・・・。なら、今度一緒に挨拶にいきましょう!!

お願いします!!

カウンセラーは、1時間ほどで終わって檜谷さんは帰っていった。
帰り際、檜谷さんが母さんに言っていたことが気になるけど・・
気持ちを切り替えることにした。

志狼くんには、悪いけど・・・・
あなたのカウンセラーを引き受けたのは・・・
あなたのためじゃないの・・・・・・。

山路家を出ると、含み笑いをして
檜谷は”ある場所”に向かっていった。

GPSつけておいて・・・・よかった・・・・

前の世界が滅んで、あれから数日が経っていた。
結局・・・手術に失敗し・・・しかも本人が望まぬ手段で世界は終わった。
この世界では同じ失敗を繰り返したくない。
ドクターにも、早いうちから釘をさしておかなきゃ・・・・

小恋・・・きいてんのー?
今回は、あの子とどうやって協定を結ぶかって話。

ええ・・・・それより、深永海・・・
あなた今回はドクターに無理矢理
手術を受けさせるようなマネしないでよね・・・・・?

わかってる!あーしも、ちっとは責任感じてるんだ。
運命を変えるのは田光の手にかかってるからねー!!

わかってるなら、いいわ・・・

私たちは、こっちの新世界に来た時最初ぎくしゃくしていた。
理由は、前世界での強引すぎる深永海とドクターの
やり方についていけない・・・。
最悪なことに、私たちは前世界での記憶を受け継いでいる・・・。
協力ができなくても仕方ないと思っていたけど・・・
彼女もわかってくれてるみたいで?まずは、一安心。

山路家・志狼の部屋にて_____

_____にげ、て・・・・・
___________手術を受けてもらう
__________シロたん、大丈夫・・・?
_________お前の秘密を知っている

うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!

不思議な夢だった・・・・
どこかで・・・見たような、そんなリアルな夢だった・・・
俺は飛び起きて両目を確認する

やっぱり・・・みえて・・・ない、か・・・

目が見えなくても眠ることで、夢はみる。
そこではいつも俺は目が見えていて家族や庵と楽しく話していた
夢が覚めると目は開いていない。
確認しても意味のないことだと思うけど
やっぱり、この目で家族や庵を見て話したい・・・・
この希望を捨てずにこれからも・・・生きていこう・・・・

それにしても、すごくリアルな夢だった・・・・

なんだか、実際体験したような出来事・・・・
そんな夢を見ているようだった。

なんで俺が小恋に
ビンタをされなきゃいけないんだ・・・!!

ドクターは、前回の失態で新世界に来た直後小恋と話をし
ビンタをされていた。彼の両頬は赤く染まっていた。

車で無理矢理連れ出すのがダメだったのか・・・
それとも手術を強行突破でしたのがダメだったのか・・
或いは、その両方か・・・

俺の早とちりで、滅亡するのが早かった・・・
今回は彼女にもお叱りをうけ反省をしたので
無理矢理手術をすることは、しないだろう・・・・
だが・・・彼の担当医でもある俺が・・・
長年、何回と手術に失敗してきた俺が・・・・
彼をみたら、つい・・・口より先に手がでるだろう・・・
気を付けなくては・・・彼女の深永海に幻滅されてしまう・・。
それだけは、避けなくては・・・

山路家・亜堂が帰宅後
三佳音が3人分の夜食を作っているあいだ
亜堂は、志狼の手を握り“大事な話がある“と真剣な眼差しで
息子をみた。

父さん・・・・・?

お前のカラダのことについてだ。
隠していたわけではないが、
お前には説明していない、と…思ってな・・・

俺のカラダのこと・・・・?

お前が生まれつき目が見えないことには原因がある。

そこから、父さんとニュース以外での話で真剣に話をした。
困ったら部下の新木さんという人を尋ねるようにも言われた・・・・・
父さんは、唯一信頼できる右腕と左腕に俺のことを話していて
自分に何かあったら俺の事を託していると・・・。
そして、俺の担当医・田光先生は俺の持病の手術も受け持っているらしい・・・

一度に、話過ぎたな。疲れただろう・・・
夕飯が終わったら寝なさい・・・

うん・・・

夕飯後・相当つかれていたのか俺は深く眠りについた。
あのあと、父さんたちは何時に寝たのだろう・・・?
どうして、いま・・・俺の持病のことを打ち明けたのだろう・・・?
気になることは、いっぱいだった・・・。

あなた、あの人のことは言わなくてよかったの?

志狼に害がないなら・・・様子見だな

あの人は、志狼じゃなくて・・・
あなたを狙ってるように見えるけど

なぜ、そう思うんだ?

女の勘よ・・・

つづく

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水樹

水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

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