片思い~その7~

やったじゃん俺!

と、心の中でガッツポーズを取りながらそのまま会社に向かった。

その日はウキウキ気分で仕事をしていて、同僚に何か良いことでもあったのか?

とか、冷やかされながら仕事をした。

その日の夜、知らない番号から着信とショートメールが来た。

ショートメールにはこう書いてあった。

「立花です。LINEのQRコードを送りますね。ご連絡お待ちしております。」

と、書いてあった。

僕はウキウキ気分でさっそく電話番号を電話帳に登録し、LINEのQRコードを読み込み登録した。LINEのアイコンがモン・サン・ミッシェルの画像でセンスの良さを窺がわせる。

僕はこう送った。

「立花さん。今朝は突然の申し出でご迷惑じゃなかったでしょうか。でもお引き受けして頂いてとても嬉しいです。僕の名前は諏訪野武と申します。」


と、送った。

すぐには既読はつかなかったので、僕は音楽を聴く事にしてPCを立ち上げ〇Tunesを起動する。

気分はまさに革命。革命と言えば、フレデリック・ショパンの革命のエチュード。

それも3分を切る位高速に弾けるピアノ奏者を選んで聴いた。

この曲は左手をひたすら高速で奏でるまさに左手の運指を鍛える曲なのだが、演奏家の左手の腱はどうなっちゃってるんだろうと、毎回この曲を聴く度に思う。

と、ちょうど曲を聴き終わる前に返信が返ってきたようだ。

「武さん、これからもよろしくお願いします。私は下の名前は由香里と申します。」

そうだ。大事な事を聞くのを忘れていた。というか、これは一番重要な事なのだが、彼女が煙草を吸うかどうかについて。

そこでこのように送ってみた。

「由香里さんですね。素敵なお名前ですね。ところで由香里さんは煙草は吸いますか?」

「吸います。武さんは吸いますか?」

「いいえ。吸いません。」

ガーン。。彼女はスモーカーだったのか。

残念過ぎる。

諦めようかな。。

僕は自他共に認める嫌煙家で、とにかく煙草の匂いが嫌いで駄目だし、それにとても敏感で、煙草を吸っている人は着ている服に煙草の匂いが染みついている場合が多いのでやっぱり駄目。

一番酷いパターンは加齢臭と煙草と化粧品の混ざった匂いが本当に駄目。

あれだけは我慢できない。

その後返信は来なかった。

恐らくは何かしらの理由があったのだろう。

食事に誘ってキャンセルするのは失礼だし、きちんと事情を話して断るのが無難だろうか。

そうこうしているうちに夜も更けてきたので、シャワーを浴びて寝ることにした。

その8へ続く。

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花の母としての気持ち

初めまして。花の母としての気持ちと申します。 好きな人物を模写、デザイン、詞、小説を書くのが好きで麻雀も好きです。 普段手が空いている最中にやっていることではまっている事はリズムを心の中で刻んだり、即興で簡単な歌を作って 鼻歌を歌ったりする事。 苦手な事は、面倒くさい作業をすること。これは今克服しようと努力している最中です。 どうぞよろしくお願いします。

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